バイクの免許が欲しい!と思ったら、多くの人は教習所に通うことを検討するのではないだろうか。そこで気になるのが…
“教習所って、お金や時間はどのくらいかかるの?”だろう。
ここでは教習所でバイク免許を取るときにかかる“時間”について調べてみたぞ。
目次
教習時限数早見表
- 原付:“原付免許”の正式名称は原動機付自転車免許。単なる原付と呼ぶ場合はこの原付一種のことが多い。排気量が50cc以下のバイク
- 普通二輪小型限定:原付二種のこと。普通自動二輪の中でも排気量が50cc超~125cc以下のバイク
- 普通自動二輪:二輪車の車両区分の1つで、排気量が50cc超~400ccのバイク
- 大型自動二輪:二輪車の車両区分の1つで、排気量が400cc超~のバイク
取得希望免許→/ 取得済免許↓ |
教習 | 普通二輪 小型限定 |
普通二輪 | 大型二輪 |
MT普通自動車 ※( )はAT |
---|---|---|---|---|---|
免許なし または原付 |
技能 | 12 | 19 | 36 | 34(31) |
学科 | 26 | 26 | 26 | 26 | |
学科試験 | 有 | 有 | 有 | 有 | |
普通二輪 小型限定 |
技能 | – | 5 | 20 | 32(29) |
学科 | – | 0 | 0 | 2 | |
学科試験 | – | 免除 | 免除 | 免除 | |
普通二輪 | 技能 | – | – | 12 | 32(29) |
学科 | – | – | 0 | 2 | |
学科試験 | – | – | 免除 | 免除 | |
大型二輪 | 技能 | – | – | – | 32(29) |
学科 | – | – | – | 2 | |
学科試験 | – | – | – | 免除 | |
MT普通自動車
|
技能 | 10 | 17 | 31 | – |
学科 | 1 | 1 | 1 | – | |
学科試験 | 免除 | 免除 | 免除 | – |
まずは早見表で確認。
この表は、“指定自動車教習所”で受講するカリキュラムの最短時限数をまとめたもの。
数字はその科目を習得するための“時限数”。そもそも最短時限数は法令で定められているので、全国どこで取っても同じ時限数を取る必要がある。ちなみに1教習時限=50分だ。
“指定自動車教習所”って何?と思ったアナタは
教習時限数を決めるのは、先に持っている“他の免許”
早見表にあるとおり、たとえば免許を何も持っていない(原付免許のみ持っている人を含む)人なら普通二輪免許を取るのに“技能教習19時限、学科教習26時限※”かかるところ、クルマの免許を持っている人なら、同じ普通二輪免許を取得するまでに”技能17時限、学科1時限※”でOK!
学ばなければいけない道路交通法はバイクもクルマもほぼ同じなので、バイク用の1時限だけ追加で受けるようなイメージだ。
さらに学科試験はクルマの免許を持っていれば免除されるので、改めて筆記試験を受けなくていいのはとてもありがたいポイント。
※第一段階、第二段階合計数
教習所~免許ゲットまでの流れは?
教習所では学科・技能教習ともに、第1段階、第2段階の2段階制で行なわれる。全カリキュラムを修了し教習所の中で卒業検定に合格すれば、あとは運転免許試験場(運転免許センター)へ行くだけ! 教習所で卒業時に交付される“卒業証明書”を持って、自分の本籍地の試験場へ行こう。卒業証明書は技能試験の免除を受けるための大切な書類。絶対になくさないように。
そして本試験当日は、教習所で卒検が受かっていれば改めて技能試験をする必要はナシ。公道での運転に必要な能力を測る、視力検査などの身体検査(適性検査)に合格すれば、晴れてバイク免許をGETできるのだ。
原付二種を先に取っておくメリットは?
クルマの免許と同様に、普通二輪小型限定(通称:原付二種)を先に取っておくと、いろいろな意味でメリットがあるぞ。
まずは教習時限について。
普通二輪免許を教習所で取る際に、すでに普通二輪小型限定免許を持っていると、二輪技能時限:5時限、学科教習:0時限、学科試験は免除で卒業検定が受けられる。つまり1日2時間(※)の講習で2日間、卒業検定審査で1日と計算すると約3日間で卒業できる計算だ。
※道交法にて原則的に技能教習は1日2時間(条件つきで3時間まで)と定められているのだ。
また、教習が原付二種用のスクーターで行なわれることもポイントだ。普通自動二輪免許の教習車は基本的には400㏄クラスのネイキッドモデルなので、初めてバイクに触れる人のなかには“大きい”、“コワイ”と思う人もいるだろう。その400㏄の教習車を使って、入校前に引き起こしをさせる教習所もあるので、どうしても引き起こしができず、その時にバイク免許を取るのをあきらめてしまう…、という話も。
そこで小型限定から練習すれば、徐々にバイクに慣れていけるので、恐怖心も少なくなるだろう。
次にステップアップする時のこと。
排気量125㏄未満のバイクに乗れるということで、原付一種(50㏄未満)免許では乗れない、よりスポーティでパワフルなモデルを運転でき、普通自動二輪車クラスの車格とほとんど変わらない大きさのバイクも楽しめる。当然、普通自動二輪免許取得のための教習時にも役立つぞ。
当然だけど普通二輪小型限定免許を持っていて、乗っているのが51㏄以上のバイクなら、原付で規制される速度30㎞/h制限、二段階右折なども不要。より自由な乗り方ができるので、“普通二輪免許の前にもう少し小さいバイクで試してみたい”という人にはとってもオススメなのだ!
デメリットはストレートで普通自動二輪免許を取得しようとする時よりも、最終的にお金がかかってしまう可能性が高いこと、小型限定免許を取得した時と普通自動二輪免許を取得した時の合計2回更新しなければいけないので、管轄の運転免許センターに行く回数が増えること。“早さ”か“費用”か…、どの部分を優先させるかはアナタ次第。
ぜひ、自分に合ったバイク免許取得を目指してがんばってほしい。