試走をしながら自分好みのハンドルポジションを見付けよう
ハンドルが極端に遠い(低い)と前傾姿勢になりすぎたりヒジが伸びきったりと、マシンを操作するうえでマイナスに働くことが多い。同様に近すぎ(高すぎ)もNGだ。ライダーの体格に合わせるだけでなく、単純に乗り味の好みが反映されやすいパートでもあるので、何度か試走をして好みのポジションを見付けよう。
使用する工具

1. キャップを外す

2. ホルダーを緩める

3. またがって微調整

調整可能な範囲
セパレートタイプは調整できる?
セパレートハンドルは転倒時に強い衝撃を受けるとタンクに接触しやすい構造のため、純正タイプはストッパーが設けられ、初期位置から変更できなくなっているモノが多い。社外品に変更することで高さ・垂れ角・絞り角といった多様な調整が可能になる場合も
グリップ位置はどの程度変化する?
上体が起き気味になるポジションが好みの人は高めに設定してやるといい。ただしケーブル類の取りまわしやスイッチの操作感の変化も考慮すべきなのでやりすぎは禁物。低くする場合も同様で、その場合はタンクと干渉しない範囲で行ないたい。
ココがポイント!
※調整作業後にハンドルがしっかり固定されていないと走行時に大変危険です。試走の場合も本締めを忘れずに。工具の扱いや調整に自信がない方は、バイクショップなどに相談することをおすすめします。
ハンドル位置がライディングにおよぼす影響は大きいぞ!
ライディングポジションの要となるのはシート、ステップ、そしてハンドルだ。シートとステップは一部のモデルをのぞき、社外品に交換したり加工するしか調整方法はないけれど、ハンドルならノーマルの状態でも比較的簡単に好みのポジションに変更が可能だ。自分の体格や乗り方に合わせて各部をうまく調整することでコーナリングがスムーズになったり疲労軽減ができたりと、さまざまな違いを感じることができるので調整機構が付いているモデルに乗っている人は積極的にチャレンジしてみるといいだろう。
レバー高やミラーの調整も忘れずに
レバーホルダーはミラーステーと一体になっているモデルが多い。そのためハンドル調整をしたらレバーの高さも変わり、レバーの高さが変わればミラーの視界も変わる。ハンドル・レバー・ミラーの3つはセットで調整するものだと考えておこう。