期待と不安の納車シーン。落ち着いて公道へと走り出すためには、事前準備が有効。
ライダーにとって一生モノの思い出となるといっても過言ではない納車シーン。思い焦がれた車両にまたがり公道へと走り出す瞬間には、感動すら覚えるだろう。しかし不慣れな車両を操作するため、同時に不安で一杯になるのもこの瞬間。
とくに初バイクとなる人は、公道にバイクで飛び出すのも初めて。クルマの往来や歩行者の存在などに萎縮してしまい、教習所で学んだことを活かしきれない人だっているだろう。それが起因してバイクの操作を誤ってしまい、立ちゴケや事故を起こす可能性だって大いにありうる。納車された愛車がその日のうちに廃車…なんて考えたくもない。
そこで納車の儀を行ないにバイクショップへ行く前に、はやる気持ちを抑えて一旦深呼吸しよう。納車の際に必要な物や情報を、冷静に頭の中へインプットしておくのだ。万全な準備をしておけば納車時のリスクは大幅に減らせるし、イメージトレーニングもしておけば“ミスをしない!”という自信にもつながるだろう。
自宅への道を把握すべし!
納車されたら家へ乗って帰らなければならない。自宅への道はあらかじめ覚えておこう。スマホが普及する現在、“ショップから道を調べつつ帰ればいい”と思いがちだが、初めての公道に初めてのバイクで走り出すというのはかなりの心労で、道を調べる余裕はまずないだろう。自宅まで届けてくれるショップもあるが、バイクに慣れるためにも乗って帰ることをオススメしたい。
ガソリンスタンドとコンビニにあたりを付けるべし!
納車時はガソリンがほとんど入っていないため、自宅に帰るまでにガソリンスタンドへ寄らなくてはいけない。あらかじめルート上で左車線に位置する、入りやすいスタンドに目星を付けておきたい。また、休憩場所として駐車場が広めのコンビニも探しておくと実戦であせらずに済む。給油の仕方については コチラ
ボディバッグを携行すべし!
車両の契約時に受け取る場合もあるが、納車時には車検証や取扱説明書などを渡されるので、最低でも書類関係を入れられる容量を持ったバッグを持って行きたい。もちろんバイクを操作するため、手提げカバンなどではなく両手をフリーにできるボディバッグを選ぶこと。
説明はきちんと聞くべし!
納車時は店員の方が車両の扱い方について説明してくれる。エンジンの始動方法からシートの外し方まで細かく教えてくれるが、早く乗りたいという衝動もあり冷静に聞けないことがほとんど。ひとまず、エンジンのかけ方/切り方・ハンドルロックの方法・給油口の開け方ぐらいを聞いておけば家へは帰れる。
初期セットアップを忘るべからず!
書類の受け取りや各種操作説明などが終わったらいよいよ乗り出していいわけなのだが、ここで最後に一呼吸置いてほしい。車体各部を自分の体格に合わせたものに調整するのだ。プリロード調整などの細かな部分をここでやれとは言わないが、ミラーやレバーの位置調整など安全にかかわる部分は簡単にできるので調整しておきたい。また、ショップで簡単に取りまわしの練習もしておくといいだろう。