大事なのはすばやく到着することよりも、焦らず事故らず走りを楽しみながら進むこと。はじめのうちは時間に余裕をもって出発しよう。
バイクを買ったら走ってナンボ。自慢の一台にまたがってお気に入りの排気音を奏で、風を切って走るひとときはバイク乗りの特権だ。
納車日など、新しい車両に慣れるまでは自宅付近の熟知した道を走ってみるだけでも楽しいが、やはりどこか目的地を設定してツーリングへ行ってみたいもの。そこが友人の家や道の駅、岬などどこにするかはもちろん自由だが、いずれにせよ必要となってくるのが目的地までの道のりだ。
最近ではスマートフォンをナビ代わりにして目的地へと向かう手段が人気だが、はじめからスマホホルダーを持っている人も少ないだろう。そこで、ここでは地図を使って目的地へのルートを覚えるセオリーを紹介しよう。もちろん無理に全行程を暗記しなくても、忘れてしまったらコンビニなどで一息つき、スマホやその場の人に聞くなどしてまたルートを覚え直してOK。大事なのは一度も降車せずすばやく到着することよりも、焦らず事故らず走りを楽しみながら進むことだ。そのため、はじめのうちは時間に余裕をもって出発したいところ。
手順1. まずはマップアプリに情報を入力せよ
現代社会においてはやはりナビアプリケーションが便利。パソコンやスマートフォンから、グーグルマップなどを使おう。まずは出発地と目的地を入力すれば、いくつかのルート候補が出てくる。この際、「有料道路不使用」などオプションも選べるため、自身のツーリングプランにあった設定をしたい。
手順2. シンプルな道を選択せよ
バイクに乗り慣れてしまえば一時停車してこまめにルートをチェックしたり、細めの道も進んでいけるのだが、乗り出しビギナーの状態でそれはキツい。いくつかあるルート候補のうち、国道や県道といった大きな道路を使用するルートを選ぼう。その方が運転しやすいうえ、曲がる箇所も少なくすることができるのだ。
手順3. 曲がる地点をインプットせよ
曲がる地点を減らすことに成功したら、次はその地点を頭にインプットする。曲がり角の店舗や建造物、公園はいい目印になるし、交差点の名前も現地では信号機の下に書いてあるので覚えておくと吉。標識には「左折すれば国道〇号」といった情報も書かれているので、走る道の号数を覚えておくことも重要だ。
手順4. 最後にストリートビューで確認せよ
地図だけでも十分だが、行ったことがない場所はどうしてもイメージに頼るしかない。最後にストリートビュー機能で、曲がる地点の実際の景色をあらかじめ見ておけば盤石だ。曲がり角から500mは道をさかのぼってみて、“〇〇が見えてきたら車線を変更しよう”という目星を付けておくといい。余談だがストリートビューを見すぎると、実際に行ったときの感動が薄れることもあるとかないとか。
公道で注意すべき路面
追加で、道路で注意すべき路面についても紹介しておこう。公道には教習所ではなかったような道が多くあり、初めての状況にいきなり直面して対応できず、転倒!ということも考えられる。道でこのような場所を見つけたら、急なアクセル操作はひかえ、車体を起こして安定した状態にして、冷静に対処したい。マンホールなどを避けようと思って車体を寝かせたり急激なアクセルワークをしたが、結局避けきれなかった…。という場合、むしろタイヤがすべりやすい状態でマンホールに乗ってしまうので危険だ。避けようのないものは、車体を垂直にしてすべる危険性を覚悟し、慎重に通過するようにしよう。
マンホール
わだち
白線
水たまり
減速帯
工事用鉄板
スマートフォンをナビ代わりにして目的地へと向かうには?
操作に慣れてきたらハンドルまわりにスマホを取り付けたくなることだろう。手間がかからず手軽とあって導入へのハードルも低い。この手段に必要なものは“スマホホルダー”だ。基本的に、個人で取り付けができるので二輪用品店のピットに持ち込まない。製品価格は2,000円台〜5,000円台、素材や見た目にこだわったものでは1万円以上と幅広い。