リヤシートの上に大型のバッグを装着したり、ゴムロープなどを使って高さのある荷物を固定した場合。写真を見ればわかるとおり、普通にバイクにまたがろうとしてもヒザがぶつかって「ま、またがれない!」という状態になってしまうことがある。
一度対処法を覚えてしまえばどうということはないけれど、初めてのときは少々あせってしまうはず。もちろん、こうなってしまってもバイクは運転できるし、またがる方法もちゃんとある。ここでいくつか紹介するので、場合によって使い分けよう。
① 縁石を使う
路肩に縁石があったら、積極的に利用しちゃおう。その分だけ高さがかせげるのでまたがりやすくなるのだ。いつでもどこでも使えるワザではないのがネックだが、荷物のない状態とさほど変わらない、もっともカンタンでラクな方法といえるだろう。
② ステップに立つ
縁石を使う代わりに、ステップの上に立つことでも高さをかせげる。ただライダーの体重がすべてサイドスタンドにかかることになるし、またがろうとする瞬間はライダーの体勢も不安定なので、不整地や傾斜地ではさけよう。ギヤが入っていることも大前提だ。
③ 前蹴りの要領で
前蹴りの要領で右足を上げ、トットッ…と左足でケンケンするように近付いてまたがる方法。これなら、どんなに荷物がうず高く積まれていても関係なくまたがれる。ただし、オフ車のようにシートの高いモデルだと少々ツライのが難点。
④ そのまままたがる
身長に恵まれた人なら、多少の荷物ならそのまままたがれるはず。シートの上にヒザを載せて、足を手で引っぱり上げるようにすれば、荷物の上を通せるのだ。スピーディな方法ではあるけれど、ちょっと足がツリそうになったりもして…
降りるときにも注意
またがるときには荷物が見えているけれど、降りるときに油断していると、荷物に回し蹴りを食らわせてしまうので注意。最悪の場合は、“自分で蹴り倒したバイクにはさまれる”という悲惨な状況にもなりかねない。「③ 前蹴りの要領で」を逆再生するように降りよう。