DIYで作業をする場合、必要になるのが工具。バイクのメンテナンス以外で手にしてことがある人もいるだろうが、あらためて工具の基礎について触れていく。
※この記事は『タンデムスタイル No.261』の“整えて備える”特集をWEB用に再編集したものです。
ボルトの種類
バイクのパーツは分解できるよう、ボルトやナットを使って組付けられている。ただそれらをゆるめる/締める際に使う工具は場所によって異なるのだ。それぞれに合った工具を使わなければ作業できないし、同じ工具を使うときでも、部位によってサイズが違う。そのため作業内容に合わせて、必要な工具をそろえなければ作業することができないのだ。
バイクで使われるボルト/ナットは六角と六角穴付きが主流。プラスはほとんど使われず、マイナスに関しては使われている車両を思い出せないほどレアだ。最近ではヘックスローブを使う車両が増えている。何が使われているかは、自分の愛車を確認すること。
ミリorインチ
プラス/マイナスとヘックスローブは別にし、六角と六角穴付きのボルトについては、ミリとインチ規格が存在する。多くはミリ規格のボルトが採用されているが、ハーレーダビッドソンはインチ規格を使う。そのため、国産メーカーの車両に合わせて工具をそろえても、ハーレーダビッドソンに乗り替えるとインチ規格工具を買い直さなければならない。その逆も同様だ。
工具の基本的な使い方
工具は基本的にボルト/ナットを回して、ゆるめる/締めるためのモノ(それ以外のモノもあるが)。結果だけ見れば単純明快だ。しかし、適切な方法で作業を進めなければ、ボルトの頭を痛めて回せなくなったり、きちんとねじ山にかかっていない状態で締め込んでねじ山にダメージを与えてしまうなどのトラブルにも発展しかねない。
ボルト/ナットに対して工具がナナメにかかったり、浅くかかった状態で回すのはNG。力が適切に伝わらないばかりか、ボルト/ナットの頭にダメージを与え、場合によっては工具で回せなくなってしまうので注意すること。
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