昔ながらの独特な乗り味でパワフルな走りを見せてくれる
VESPA PRIMAVERA 150 ABSのスタイリング
イタリアの老舗バイクメーカー“ピアッジオ”が製造、販売するスクーター“ベスパ”。スチール製の外装自体がフレームになっているモノコックフレームで、曲線と直線を巧みに組み合わせた丸みを帯びた個性的な姿がこのブランドの特徴。このおしゃれなスタイルのお陰で、有名な映画やドラマでも使用されたことがあるから、バイクに乗らない人でも、その存在を知っている人は多いでしょう。 現行車の中で、コンパクトなボディといかにもなスタイルで人気なのがこの”プリマベーラ”シリーズ。排気量は124ccと155ccまであって、今回の車両は唯一高速道路も走れる155ccモデルです。
ベスパというと、乗り心地がスゴくいいけど、鉄製の重い車体から“遅い”とか“止まらない”といったネガティブな声を聞くことがあるけれど、もしかしたらそれは昔のベスパのイメージを引きずっているのかも。なにせ歴史あるブランドだからね。今のプリマベーラは遅くもないし、よく止まる。むしろ元気のいい快速スクーター。最高出力は12.9psあって、スロットルを回すと滑らかにかつしっかりと加速します。振動も抑え目でスムーズ。なかなか頼もしいパワーを持っています。そもそもスピードやパワーを重視するバイクではないから、優雅でおしゃれな日常を演出するバイクとしては必要十分。キビキビ走ります。
走り心地はけっこうフワフワしていて、伝統的なベスパの乗り心地とかいわれるタイプで、車体が浮いてるみたい。とてもスムーズです。でも、これは好みが分かれるかも。 取りまわしが軽くて、小回りも効いて、日常の足からちょっと遠出までそつなくこなせるんだけど、ずっとバランスボールの上に乗っているような…やじろべえみたいな感じ。一旦スラロームをし始めると、いつまでもクルクル走れちゃう。接地感をあまり感じないというか、重さを感じない走りをします。高速道路も乗れるスクーターだけど、どっしり感はスクーターなりだから100km/hくらいで走っているクルマと並んで走るのは怖いと感じる人もいるかもしれない。ただ、軽い動きをするぶん、非力で小柄な女性でも扱いやすいと思う。ちょっとシートがワイドで高さも高めだけど、足を着く時はオシリを少し前にスライドすれば、問題なく乗れると思うな。 気軽に乗れて、でもちょっと遠出も気負いなくできる。そして何よりおしゃれでカッコいい。“かわいい”って感じではないから、男性が乗っても女性が乗ってもサマになる。普段使いにわたしも一台ほしいなって思ったけど、そうするとコレばかり乗って他のバイクの出番が減ってしまいそう。
VESPA PRIMAVERA 150 ABSのディテール
VESPA PRIMAVERA 150 ABSの足つき&乗車ポジション
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