INDIAN MOTORCYCLE SCOUT ROGUE

INDIAN MOTORCYCLE SCOUT ROGUE(2022年モデル)走行

水冷エンジンを採用するスカウトシリーズに、独特なビキニカウルとミニエイプハンドルバー、クルーザータイプとしては大径のフロント19インチホイールが特徴となるローグがデビュー。その独特なスタイルが生み出す乗り味に、ここでは迫ろう。

文:岩崎雅考/写真:増井貴光

操作性のいい独特なポジションが特徴

INDIAN MOTORCYCLE SCOUT ROGUE(2022年モデル)右サイドビュー

 

フィンがない独特なエンジンのルックスが、ひとつのアイデンティティになっているインディアン・スカウトシリーズ。そこに新たに加わったのが、このローグだ。スカウトの水冷エンジンはスロットル操作に対するリアクションが結構よくて‟元気なˮという表現がマッチする。そしてクルーザータイプに求められがちなドコドコとした鼓動感は薄い印象だ。吹け上がりはスムーズで、スポーティな走りを楽しめそうなフィーリングなのだが、残念ながらバンク角がさほどないので、積極的に車体を倒し込んでいくような攻めたコーナリングをするにはカスタムが必要だ。フロント19インチのホイールによりハンドリングが多少もっさりするかと思いきや、ライダーの意志に素直に従う感じで、とても乗りやすい。ハンドルのグリップ位置が高めだけど、それがライディングに悪影響をおよぼしている感もない。ブレーキも必要十分な制動力があり、トータルで高いパフォーマンスを有するモデルといえる。

INDIAN MOTORCYCLE SCOUT ROGUEのディテール

INDIAN MOTORCYCLE SCOUT ROGUEの足つき&乗車ポジション

INDIAN MOTORCYCLE SCOUT ROGUE(2022年モデル)乗車姿勢
INDIAN MOTORCYCLE SCOUT ROGUE(2022年モデル)足つき
身長:170㎝/体重:70㎏
両足を下ろしてカカトまでベッタリ着くうえに、ヒザにも余裕がある。ステップはフォワードコントロールのため、エイプバーハンドルと合わせて体が“く”の字になるけれど、窮屈な印象はなく、逆に積極的に走りたくなるイケイケなポジションといえる
INDIAN MOTORCYCLE SCOUT ROGUE(2022年モデル)乗車姿勢
INDIAN MOTORCYCLE SCOUT ROGUE(2022年モデル)足つき
身長:155㎝/体重:46㎏
シート高649㎜で小柄なライダーでも両足がベタ付きで、ヒザに若干の余裕が生まれるほど。シート自体も最前部は細く、薄く作られているおかげだろう。ハンドルがやや幅広く、取りまわし時などに少々気をつかう程度だ

INDIAN MOTORCYCLE SCOUT ROGUEのスペック

全長×全幅×全高
2,274×995×1,181(㎜)
軸間距離
1,576㎜
シート高
649㎜
車両重量
250㎏
エンジン型式・排気量
水冷4ストロークV型2気筒・1,133㎤
最高出力
―kW(―㎰)/―rpm
最大トルク
97N・m(9.8㎏f・m)/5,600rpm
燃料タンク容量
12.5ℓ
燃費(WMTC)
―㎞/ℓ
タイヤサイズ
F=130/60-19・R=150/80-16
価格
194万9,000円〜

INDIAN MOTORCYCLE SCOUT ROGUE 製品ページ

CONTACT

問い合わせ先
ポラリス ジャパン
URL
https://www.indianmotorcycle.co.jp

※記事の内容はNo.244(2022年7月23日)発売当時のものになります

このインプレッションはNo.244に掲載されていました

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