せっかく手に入れたバイクだから、できることならいろんな使い方をしたい。そんな欲ばりな想いを叶えてくれるオールラウンダーが、このVストローム250SXなのだ。
ビギナーから安心できるパフォーマンスが魅力
軽めな車体がさまざまなメリットを生む
大きめのフロントホイールが装着された大柄な車体からは、バッと見ただけでも、舗装路だけじゃなく未舗装のところを含めた、どこにでも走っていけそうな雰囲気が漂っている。ここ数年で、このような舗装・未舗装問わずどんなところにも走っていけそうな“アドベンチャー”とくくられるカテゴリーのモデルが各社からどんどん発売されて、市場を賑わせている。スズキでは、Vストロームというブランドがアドベンチャーカテゴリーにあたり、現在1050、1050DE、800、800DE、650ABS、650XT ABS、250、250SXの8台もの車種がラインナップされているのだ。
250SXはこの夏に国内発売されたばかりのモデルで、数少ない250㏄クラスのアドベンチャーモデルであり、それゆえ排気量の大きいモデルに比べて軽量なうえ、単気筒なので、Vストローム250(2気筒)と比べても27㎏軽いのが一つのストロングポイントとなっている。今回はその走行パフォーマンスや使い勝手を、ライダーとして参加した免許取得歴1年ちょっとのビギナー、榎本セナさんのコメントを交えつつ紹介しよう。
まずは乗って最初に体感するポジションについて。セナさんは身長164㎝ということもあり、とくに不満を感じるところはなかったそう。
「普段乗っているのがフルカウルのスポーツモデルなので、それに比べて上体が起きている姿勢は、長い時間走ってもラクでした。ハンドルを切りきっても外側の腕が伸びきることはなかったので、交差点のようなハンドルを切って曲がるところでもあわてることはなかったです。足つきは、両足を下ろすと接地する部分が少なかったですが、車体が軽いうえバランスをとりやすいということもあって、片足のみで支えるほうがラクでした。軽いのは、いろいろな場面で助けられますよね。
私が普段乗っている2気筒のフルカウルスポーツモデルよりも軽く感じたから、押し歩く時はラクだったし、停車時に車体を安定させやすかったです。あと、ハンドルの切れ角が大きいので、駐車場などでの取りまわしもラクでした」
また軽さに加えて、スズキならではの油冷エンジンが生み出す出力特性もセナさんからは好評だった。
「軽いからというのもあるかもしれませんが、走り出しが軽快でエンジンが元気な印象を受けました。加速もスムーズなので、乗りやすかったですし。加えてクラッチのつながる位置がグリップに近かったのは、手があまり大きくない私にはとても助かりますし、つながる感覚がわかりやすいのは、私のように免許を取ってから日が浅いライダーにとってはありがたかったです」
女子タンデム+荷物でのパフォーマンスも十二分で、交通量が多く流れも速い幹線道路においても、信号待ちからのスタートでラクラクその流れをリードできる。高速道路を走る際も、高速域での追い越しで力不足を感じることはなくスムーズに加速するパワフルさがあった。
「終始力不足を感じるようなことはなかったです。ライダー、タンデムシートが分割されていて、タンデムシートの面積が十分確保されているので、タンデマーが近すぎてライディングの邪魔になるようなこともない。その点もまだ運転に不慣れな私にとってはよかったです」
このようにセナさんからはまったく不満は出なかった。タンデマーからは、タンデムシートに余裕があってライダーと十分な距離が確保できるのはよかったし、シート自体の適度なクッション性により長時間座っていてもオシリが痛くならなさそうというコメントだった。今回は小柄なタンデマーだったので、リヤショックの調整は必要なかったけれど、男性を乗せる時などは、プリロードの調整ができるから、装備も十分だといえるだろう。
2人乗りでカフェランチも楽しめちゃう
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