いつでも気軽に走り出せるちょうどよさがある
ホンダが久しぶりにラインナップに加えた250ccスクランブラーモデル。ほかを圧倒するようなパフォーマンスではないけれど、乗り手を気負わせることなく、より身近な存在になっています
ホンダ広報さんのオススメポイント
- ラフでスタイリッシュなフォルム。
- 単気筒エンジンならではの小気味よい鼓動感。
- 個性を演出できる、数々の純正アクセサリーをご用意。
CL250のスタイリング
個性あるルックスと親しみやすさを併せ持つ
CLはホンダのスクランブラーモデルに採用される名称で、古くは1960年代から使われています。“そもそもスクランブラーって何?”という人もいるでしょうから、簡単に説明すると、オンロードバイクに少し手を加えて、オフロードの走破性を高めたモデルのことを指します。見た目の特徴としては、マフラーが荒れた路面と干渉しにくいように高い位置に装着されていたり、車体を押さえ込みやすいようハンドルの幅が広くなっています。
実際にCL250もサイレンサーはシートよりちょっと低い位置にあって、ハンドル幅もオンロードバイクのCB250RやGB350と比べると広くなっています。加えてタンクサイドにニーグリップがしやすいすべり止め用の樹脂パッドが装着されていたり、フロントフォークに汚れやキズから守るためのフォークブーツが標準装備されているのもスクランブラーらしい仕様といえます。またフロントに大きめな19インチホイールを採用しているのも、荒れたオフロードでも安定して走れるように考えての選択なのです。
スクランブラーカテゴリーについてもう少し説明すると、1970年代後半になってくるとオフロードを走ることをメインに作られた本格的なオフロードモデルを各社がラインナップするようになり、1990年代にはスクランブラーをほぼ見なくなります。ただ、2010年代後半から、世界的にネオレトロが注目されるようになり、多くのメーカーが再びスクランブラーをラインナップに加え、最近は車両を選ぶ際の選択肢がかなり増えました。そんな中、CL250ならではの特徴は、迫力ある容量の大きなアップタイプサイレンサーです。このサイレンサーがCL250のアイデンティティといっても過言ではないでしょう。
走行性能面を見てみると、エンジンは、クルーザーモデルのレブル250や、スポーツモデルCBR250Rに搭載されていた定評ある水冷の単気筒で、最高出力は8500rpmで発生します。この特性からもある程度高回転まで回せるエンジンなのがわかります。また、アシスト&スリッパークラッチを採用しているので、クラッチレバーをにぎる力が少なくてすむし、減速時に一気にシフトダウンしてクラッチをつないでも、後輪がバタついて不安定になりません。運転に慣れていないライダーにとっては、とてもありがたい機能だといえます。
車重も172kgの重量を感じさせず、比較的軽いので、押し歩いたりの取りまわしも苦労しないはずです。それゆえ荒れていない林道などのオフロードに入っていきやすいし、日々の足として気軽に走り回れるバイクだともいえます。そうCL250は、日々の移動から高速道路、ワインディングなどのツーリングまで、幅広い用途に使えるバイクなのです。
CL250のディテール
CL250の足つき&乗車ポジション
CL250のスペック
- 全長×全幅×全高
- 2,175×830×1,135(㎜)
- 軸間距離
- 1,485㎜
- シート高
- 790㎜
- 車両重量
- 172㎏
- エンジン種類
- 水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
- 排気量
- 249㎤
- 最高出力
- 18kW(24㎰)/8,500rpm
- 最大トルク
- 23N・m(2.3kgf・m)/6,250rpm
- 燃料タンク容量
- 12L
- 燃費(WMTC)
- 34.9㎞/L
- タイヤサイズ
- F=110/80-19・R=150/70-17
- 価格
- 62万1,500円
カラーバリエーション
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- 電話番号
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