フラットトラックを意識したスポーティさが魅力
長らくアンダー400ccクラスのモデルをラインナップしていなかったハーレーダビッドソンが、2023年に発売した353ccのブランニューモデルX350。クルーザースタイルとは一線を画すスポーティさが新たな扉を開きます
ハーレーダビッドソン広報さんのオススメポイント
- “普通自動二輪MT免許”で乗れ、これからモーターサイクルに触れる方や、これまでハーレーダビッドソンに触れる機会がなかった方にも最適。
- 外観に違わず、上まで回るエンジンとスポーティなペダルポジションで、乗り味は軽快でシティライドにも最適。
- 1970年代からフラットトラックレースで活躍してきた伝説のマシン“XR750”を彷彿とさせるフラットトラッカースタイルのデザイン。
X350のスタイリング
車体に細やかな気づかいが感じられるのもポイント
ハーレーダビッドソン=大型クルーザーという印象を多くの人が持っていることでしょう。実際、現行モデルのほとんどがクルーザーだし、これまでにラインナップしてきたモデルもほぼクルーザーでした。そんななか、フラットトラックレーサーXR750や、そのXR750をモチーフにしたスポーツスターXR1200といった前後17インチホイールを履いたスポーティなモデルも過去に販売していたのです。じつはアメリカでメジャーなフラットトラックレースで活躍するレーサーをハーレーダビッドソンは多数輩出していて、フラットトラックレースはハーレーダビッドソンと切っても切り離せない存在なのです。ここで紹介するX350もその流れを汲んだモデルであり、スタイルもガソリンタンクやテールカウルの形状がフラットトラックレーサーXR750を彷彿させるものになっています。
ここからは実際の車体に目を移してみましょう。最高出力を8500rpmで発生することから、それなりに高回転域まで回ることがわかるエンジンは、水冷の並列2気筒で、クランクケースカバーにハーレーダビッドソンのロゴ、バー&シールドが入っています。このような細やかな演出がオーナーの所有欲を満たしてくれるポイントになるはずです。エンジンの上を走る鋼管で組まれたトラスフレームが、車体を構成するタンクやエンジン、サイドカバーといった無骨なパーツ群の中にあって繊細さを加え、このバイクの見た目におけるアピールポイントにもなっています。無骨という点では、ラジエターサイドに張り出し、ガードというより近年のレースでその効果が実証され、市販車にもフィードバックされているウイングのようなパーツも、その雰囲気作りに貢献するとともに、この車両ならではのポイントになっているのです。
サスペンションはフロントが倒立フォーク、リヤがリンクレスのモノショックという組み合わせ。いずれも減衰力を調整できるようになっていて、そんな調整機構が用意されていることもスポーティさを追い求めているモデルなんだと感じさせてくれます。さらに通常モノショックは、車体のセンターにあるからあまり見えないのですが、X350は右サイドにオフセットされているので、ツインショックのように目にとまります。そう、フレームと同じようにデザイン的な要素になっていて、そんな機能美を見せつけてくれるのもこのバイクならではの魅力だといえるでしょう。
ハーレーダビッドソンの歴史をオマージュしながら、まったく新しい形で登場したX350。このバイクがハーレーダビッドソンの新しい扉を開くことは間違いないでしょう。
X350のディテール
X350の足つき&乗車ポジション
X350のスペック
- 全長×全幅×全高
- 2,110×-×-(㎜)
- 軸間距離
- 1,410㎜
- シート高
- 777㎜
- 車両重量
- 195㎏
- エンジン種類
- 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
- 排気量
- 353㎤
- 最高出力
- 27kW(36.7㎰)/8,500rpm
- 最大トルク
- 31N・m(3.16kgf・m)/7,000rpm
- 燃料タンク容量
- 13.5L
- 燃費(WMTC)
- -㎞/L
- タイヤサイズ
- F=120/70-17・R=160/60-17
- 価格
- 69万9,800円
カラーバリエーション
CONTACT
- 問い合わせ先
- ハーレーダビッドソンジャパン カスタマーサービス
- 電話番号
- 0800-080-8080
- URL
- https://www.harley-davidson.com/jp/ja/