ロードスポーツ性能重視ならSTDよりもタイプLDを選びたい!
走り出した瞬間に疑問がわいた。というのも今回の相棒はタイプLD。つまりスタンダードのラリーよりも65㎜ほどシート高が下げられたローダウン仕様なのだが、記憶にあるラリーの走行フィーリングとあまりに違う。実はこのタイプLDの足まわりは兄弟車のCRF250Lとほぼ同じ。フロントフォークの全長が30㎜短く(ストローク量は同じ)、リヤ側も、250Lのリンクとリヤショックを使っていると聞いている。調べてみればシートポジション以外のディメンションは、キャスターアングルやトレール量、軸間距離もCRF250Lとまったく同じである。
だからだろう、走りのテイストはスタンダードのラリーよりもCRF250Lにすごく近い。フロントフォークまわりに剛性感があり、しっかりフロント側に荷重をかけたコーナリング…、わかりやすく言えばロードスポーツ乗りで攻めても不安がない。今回はキャンプ道具満載。そのぶんコーナリングで足まわりへかかるストレスは大きかったハズだが、そんな重量増もものともせずタイプLDはタイトなコーナーを軽々とこなして行くのだ。
思わず後日、空荷の状態でも走り回ってみたのだが、CRF250Lよりもなんだかコーナリングがバッチリ決まるような気さえするから不思議だ。シートポジションが変わったからか? ヘッドライトがフレームマウントになって軽く…、いや、むしろフロント荷重が増えて落ち着きが出ているような? …まぁ、理由はいろいろあるのだろうが、とにかく言えることは、CRF250ラリーのタイプLDは、スタンダードよりもロードスポーツ性が高いということだ。これには目からウロコ。ローダウン仕様は、足つき性を気にしないボクには関係ないなぁ…、なんて思っていたのだが、CRF250ラリーに限った話をすれば、それは間違い。峠道での走りを重視するならタイプLDの方がだんぜん楽しい。さすがホンダの仕事だと感心してしまった。
ここがイイ!積載ポイント
ヤタガイ ヒロアキさんの投稿 2017年10月6日金曜日
足つき&乗車ポジション
SPECIFICATIONS※[ ]内はABS、< >内はSTD
- 全長×全幅×全高
- 2,175<2,210>×830<895>×1,360<1,425>mm
- 軸間距離
- 1,430<1,455>mm
- シート高
- 830<895>mm
- 車両重量
- 154<155>[156<157>]kg
- エンジン型式・排気量
- 水冷4ストロークDOHC 4バルブ 単気筒・249cm3
- 最高出力
- 18kW(24ps)/8,500rpm
- 最大トルク
- 23N・m(2.3kgf・m)/6,750rpm
- タンク容量
- 10L
- 価格
- 64万8,000円[70万2,000円](税8%込)
メーカー製品ページ
https://www.honda.co.jp/CRF250RALLY/type/
CONTACT
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- Hondaお客様相談センター
- 電話番号
- 0120-086819
- URL
- https://www.honda.co.jp/motor/
※記事の内容はNo.187(2017年10月24日)発売当時のものになります