125、250、390、690、1290と、シリーズ展開を行なっているKTMのスポーツネイキッドモデル・デュークシリーズ。2017年は、125~390のスモールデュークシリーズと、1290のスーパーデュークRがブラッシュアップ! その国内試乗会が袖ヶ浦フォレストレースウェイで行なわれた。
文:谷田貝洋暁/写真:武田大祐
電子制御を煮詰めGTよりも先へ進んだ!
KTM 1290 SUPER DUKE R
スポーツツアラーのスーパーデュークGTとともに、デュークのトップッレンジモデルに位置づけられる1290スーパーデュークR。こちらはスポーティなキャラクターを追求されており、今回のモデルチェンジでも、外観の一新とともに走行性能の高さがさらに進化。より乗りやすくコーナーでアクセルを開けられるようになったのだ。
グリップのいい足まわりが車体を受け止め、しなやかなトラスフレームが遠心力を逃がしながら旋回。ライダーが少々ラフな操作を行なっても、そのストレスで破綻しないように、電子制御装置がサポートしてくれる感じ。攻めているのに絶大な安心感がある。
試乗会では現行のGTとも乗り比べを行なったのだが、その進化に大きな開きが生まれていると感じた。当たり前だがサーキットレンジではRの方がものすごくよく走る。もちろんタイヤがまったく違うし、電子制御も進化しているので同じ土俵では語れない。しかし、ほぼ同じ車体を使用しているとは思えないほど、1290スーパーデュークRの方がコントローラブルでよりスポーティな走りが可能になっている。
以前、GTが登場したときにも、まったく同じような評価だったという。「Rよりいいじゃないか?」とみなが口をそろえて賞讃したというのだ。それが今回のモデルチェンジで逆転したワケだ。社内同系モデルをライバルに、切磋琢磨しながら進化していく。いったいコイツらはどこまで進化していくのだろう?
KTM 390DUKE:車体、機能ともに大幅進化。もはや別のマシンかもしれない
CONTACT
- 問い合わせ先
- KTMジャパン
- 電話番号
- 03-3527-8885
- URL
- https://www.ktm.com/jp/
※記事の内容はNo.183(2017年6月24日)発売当時のものになります