さて、お待ちかねのダートセクションである。BMWのGSの名前を冠するからには、もちろんある程度、…いやそれなりにダートランもこなしてもらわなくては困る。これはもうGSシリーズとしてのマスト条件である。
まずは踏み硬められたフラットダートに突入。タイヤはメッツラーのツアランス。それほどダート向きのタイヤではなく、ジャリの上でのグリップも希薄に感じるが、それでも不安をそれほど感じないのはG310GSの軽さとコントロール性がいいからだろう。もっとオフロード寄りのタイヤを履けばさらに楽しいことになりそうだ。
後傾エンジンによるコントロール性に気をよくして、リヤタイヤを空転させながらも速度域を上げていけば、いつのまにか誌面では書けないようなスピード域まで達していた。…なんてことに気付いたところで、「ゴッ」というリヤのストロークを使いきる衝撃を感じた。深めのギャップをひろってリヤショックが底突きしてしまったのだ。
もともとサスペンションは軟らかめのセッティングだから、このあたりは走行レンジにあわせてプリロード調整すべきなのだろう。いずれにせよリヤのストロークを使い切るぐらいまで、フラットダートで遊べるのはさすがGSシリーズといったところだ。
さらに砂地に窪地と、テクニカルなセクションへも持ち込んでみる。ラクラクとはいわないまでも、それなりに走れてしまうことに驚く。もちろん純然たるオフ車のようなトリッキーなアクションはできないものの、排気量の大きな兄貴分たちでは尻込みしてしまいそうな場所にも、持ち前の機動力を活かして入り込んで行ける。
G310GS。こいつはミドルクラスながら、GSシリーズの名に恥じない存在感と、ダート性能をキチンと受け継いでいるのだ。
話題のニューモデル・G310GSの走りです! オンもオフもどっちも楽しめるGSシリーズらしい遊び方ができるモデルに仕上がっているようです。次号(12月22日発売号)のタンスタでインプレをお送りしますのでお楽しみに~。
タンデムスタイルさんの投稿 2017年11月20日月曜日
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※記事の内容はNo.189(2017年12月22日)発売当時のものになります