V-STROM250 フルパニア仕様のディテール紹介
よく動くやわらかめのフロントフォークだが、これだけ荷物を積んでも、底突きして破綻することなくしっかり踏ん張るから安心して曲がれるし、ブレーキもかけられる
旅ではスマホをハンドルにセットして、メーター脇にある充電ソケットから電源をとって走ってみたが、方向がいいのかソケットが抜けることもなく安定して充電できた
Vストロームシリーズで唯一、標準装備でセンタースタンドを備える250。荷物の積載時にラクなほか、不整地での駐輪やチェーン注油もしやすくて、長旅に便利
トップケースはジェットヘルメットがなんとか入る容量を確保。ケース類は防水性にもこだわっており、無理して詰め込まなければ、気密スペースとしてかなり信頼できる
7段階のプリロード調整は付属の車載工具を使って簡単に実行可能。開発者いわく、タンデムもしくは積載時には6段がオススメとのことだが、実際走りが激変する
タンデムシート上を使えば60㎝超の長モノを収納した89ℓの大型ドラムバックもラクラク積載。積載にあたってはグラブバーにループを取り付けてガッチリ固定した
サイドケースはロックを解除して持ち手を起こすだけで外れるため脱着もしやすい。大仰なステーがないため、外したときのスタイルもスッキリしていていい
テントにシュラフ、エアマット、ロッキングチェア、テーブル、焚き火台、トライポッドを積んできた。さらに着替えに工具、食料なども積載。ここまで積めて楽しく走れる250㏄は他にないぞ!
V-STROM250 フルパニア仕様の足つき&乗車ポジション
フル積載時には引き起こしなどでかなり重さを感じるが、足つき性がいいおかげでかなり安心感がある。シートは2時間ほどでオシリに違和感が出たが我慢できないほどじゃない。トイレに給油と体を動かしているだけで十分回復するレベルの居住性だった。

確かに荷物が重いとマシンが重くなり、左右への切り返しの反応もダルになって動かしにくくなるが、ステップコントロールを使って早めの荷重入力でコントールしてやると思いのほかよく走る
とはいえ土煙が上がるようなペースになってくると、コーナリングフォースに対してフレームの剛性が足らなくなり、反応が一瞬遅れるようになるけどね(笑)。キャンプ道具フル積載でここまでダート走れれば十分でしょう! プリロード調整による挙動の変化がすばらしくいい
SPECIFICATIONS
- 全長×全幅×全高
- 2,150×880×1,295mm
- 軸間距離
- 1,425mm
- シート高
- 800mm
- 車両重量
- 188kg
- エンジン型式・排気量
- 水冷4ストロークOHC 2バルブ 2気筒・248cm3
- 最高出力
- 18kW(24ps)/8,000rpm
- 最大トルク
- 22N・m(2.2kgf・m)/6,500rpm
- タンク容量
- 17L
- 価格
- 57万240円(税8%込)※3ラゲッジシステム含まず
※記事の内容はNo.186(2017年9月23日)発売当時のものになります