隔月連載このバイクに乗ってみたい!
怒涛のニューモデル特集
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注目要素が目白押しの新しい乗り物だ!
ヤマハが与えた名称は“リーニング・マルチ・ホイール(略してLMW)”。バイクのようにリーンして(車体を傾けて)旋回する3輪以上の車両を総称してこのように呼び、LMW第1弾として、9月10日にリリースされるのがトリシティなのである。
普通“3輪の乗り物”というと、いわゆるトライクと呼ばれるような、フロント1輪 ・ リヤ2輪のモデルを想像するところだが、トリシティはフロント2輪 ・ リヤ1輪。そして、ハンドルを切って曲がるのではなく、バイクと同じようにバンクして旋回していくわけである。こういったスタイルの乗り物は、イタリアのピアジオがリリースして久しいけれど「世の中に広く知られている」とまではいかないだろう。トリシティには、そんな日本の世の中を振り向かせる話題性がたくさんある。
まず注目すべきなのは、排気量が125ccであること。従来の原付二種スクーターといえばどうしても“移動の足”というイメージをぬぐえなかったが、トリシティは道行く人の視線を集めること間違いなしだろう。デザイン面でも、従来の原付二種のイメージとは一線を画す、スタイリッシュなものとなっている。
そして、トリシティの魅力としてぜひ強調しておきたいのが、価格だ。税込35万6400円という設定は、この斬新なメカニズムを考えるとかなり努力したラインだということがわかるだろう。今年のバイク業界における“台風の目”ともいえるモデル、それがトリシティなのである。
DETAIL
SPECIFICATIONS
- 全長×全幅×全高
- 1,905×735×1,215mm
- 軸間距離
- 1,310mm
- シート高
- 780mm
- 車両重量
- 152kg
- エンジン型式・排気量
- 水冷4ストロークOHC2バルブ単気筒・124cm3
- 最高出力
- 8.1kW(11ps)/9,000rpm
- 最大トルク
- 10N・m(1.0kgf・m)/5,500rpm
- タンク容量
- 6.6L
- 価格
- 35万6,400円
CONTACT
- 問い合わせ先
- ヤマハ発動機カスタマーコミュニケーションセンター
- 電話番号
- 0120-090-819
- URL
- https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/
※記事の内容はNo.148(2014年7月24日)発売当時のものになります
足つきやスタッフのインプレッションなど、より詳しい情報は本誌でチェック!