特集最新モデルの読み解き方
デザインに注目
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この企画に登場しました!
デザインに注目するならこれ以上の素材はない
NM4。このバイクがショー向けに作られたコンセプトモデルではなく、「市販される」ということが発表されたとき。バイク業界にはまさに“激震”が走った。これまでのバイク史の中でも、インパクトのあるデザインを持つバイクはいろいろとあったと思うけれど、NM4はその中でもダントツと言っていいほど個性的だったからだ。マンガの『AKIRA』に登場するバイクを連想した人も多かったし「何となくガンダムやエヴァンゲリオンみたいな雰囲気?」などという意見もあった。ともかくSF映画やアニメの世界からそのまま飛び出してきたようなスタイルで、ホンダから写真が公開されたときには、編集部スタッフも「スッゲー!」という声しかなかったのである。
ビギナーの中には「何コレ、初めて見た!」という人がいるかもしれないので念のため解説すると、NM4はホンダからリリースされた新しいコンセプトのバイクである。リヤまわりがスッキリとしたデザインのNM4‐01(4月21日発売)と、リヤの左右にユーティリティスペースを確保したNM4‐02(6月10日発売)の2タイプがラインナップしているのだが、とにかくまぁ、見た目のインパクトがこのバイクの最大の特徴だ。最近のバイクを“デザイン”という切り口で見るのならば、これ以上の素材はないだろう。そこでこのコーナーでは、NM4というバイクにあらためて注目してみたいのである。
DETAIL
NM4は“デュアル・クラッチ・トランスミッション”を採用しており、運転操作としてはAT車と同じ。任意にシフト操作をすることも可能だが、アクセルとブレーキ操作だけでイージーライディングが可能だ
ここで紹介しているのは、リヤにユーティリティボックスが設けてあるNM4-02。ボックス部分にLEDのウインカーランプがビルドインされ、NM4-01とは差別化が図られている。とにかくド迫力のリヤビューだ
ユーティリティボックスがあるので、リヤまわりのボリューム感はド迫力。しかし意外なことに、ボックス内部の収納スペースは左右ともにけっこう小さめ。レインウエアを入れておけるくらいだろうか
トランスミッションがATなので、“ギヤを1速に入れて停めておく”ということができない。下り坂で停めておく際など、自重で前に進まないようにパーキングブレーキが装備されている。形状は“ガングリップタイプ”でカッコイイ
なんと、フロントカウルの左右には荷物収納スペースが確保されているのだ。右側スペースは意外と奥深い形状なので、500mlのペットボトルをそのまま縦に入れることができる。ボタンを押すだけで開けることが可能
フロントカウルの左側スペースは、キーで操作しなければ開閉できないようになっており、右側よりは貴重品の収納に適している。中にはETC車載器が標準装備されているのがうれしい(NM4-02のみ)
SPECIFICATIONS※スペックはNM4-02のもの
- 全長×全幅×全高
- 2,380×810(サイドミラー両端幅933)×1,170mm
- 軸間距離
- 1,645mm
- シート高
- 650mm
- 車両重量
- 255kg
- エンジン型式・排気量
- 水冷4ストロークOHC4バルブ並列2気筒・745cm3
- 最高出力
- 40kW(54ps)/6,250rpm
- 最大トルク
- 68N・m(6.9kgf・m)/4,750rpm
- タンク容量
- 11L
- 価格
- 116万1,000円
CONTACT
- 問い合わせ先
- ホンダお客様相談センター
- 電話番号
- 0120-086819
- URL
- https://www.honda.co.jp/motor/
※記事の内容はNo.149(2014年8月23日)発売当時のものになります
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