YAMAHA MT-09

特集最新モデルの読み解き方
バイクのジャンルに注目

No.
149
特集最新モデルの読み解き方バイクのジャンルに注目

この企画に登場しました!

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その魅力をもう一度確認しておこう

MT-09は以前にも誌面で紹介しているけれど、あらためて初歩のところから解説していこう。

MT-09で注目すべきポイントは、やはりそのエンジン。並列3気筒という、国産の現行ラインナップとしては唯一のエンジン型式を採用しているのだ。このエンジンのフィーリングは、当然といえば当然だが、2気筒とも4気筒とも異なるもの。ギューンと気持ちよく吹け上がりつつトルク感もあり、軽量な車体と相まって“楽しいスポーツライディング”の世界を見せてくれる。またライダーには吸気音が伝わるように作り込まれており、フィーリングの部分が追求されているのも特徴だ。

排気量が大きい分、MT-07よりは車重があるけれど、それでもわずか188kgである(ABSなし仕様)。すでに触れたとおり、これは400ccクラスのネイキッドと同等、もしくは少し軽いという数値だ。そんな軽量な車体にパワフルな3気筒エンジンを組み合わせ、“バイクを操る楽しさ”の部分を徹底的に追求している。

デザインは、“ネイキッドとモタードの異種交配”がキーワードで、そのコンセプトどおり既存のジャンルにはあてはまらない斬新なスタイリングとなっている。MT-09もまさしく“オンリーワン”なバイクと言っていいだろう。こういった部分が受け、年間販売台数の計画を上方修正したというのも、すでに触れたとおりだ。ちなみにヤマハからは、このエンジン+フレームを共通フォーマットとして、さまざまなバリエーション展開をしていくということも発表されている。今後もヤマハの動向からは目が離せそうもない。

DETAIL

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MT-09のアイデンティティと言えるのが、並列3気筒エンジン。国内メーカーの現行モデルとしては唯一の存在なので、トライアンフ以外で3気筒エンジンのフィーリングを体感できるのはMT-09だけ! このステータス性も魅力だ

SPECIFICATIONS※[]のデータはABS

全長×全幅×全高
2,075×815×1,135mm
軸間距離
1,440mm
シート高
815mm
車両重量
188[191]kg
エンジン型式・排気量
水冷4ストロークDOHC4バルブ並列3気筒・846cm3
最高出力
81kW(110ps)/9,000rpm
最大トルク
88N・m(8.9kgf・m)/8,500rpm
タンク容量
14L
価格
84万9,960円[89万9,640円]

CONTACT

問い合わせ先
ヤマハ発動機カスタマーコミュニケーションセンター
電話番号
0120-090-819
URL
https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/

※記事の内容はNo.149(2014年8月23日)発売当時のものになります

スタッフのインプレッションなど、より詳しい情報は本誌でチェック!

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