隔月連載このバイクに乗ってみたい!最新250cc特集
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新型の注目ポイントはラジアルタイヤだ!
何度かのモデルチェンジを経て発売され続けているVTR。初代がリリースされたのはなんと1998年のことである。1000ccのスーパースポーツモデル、“ファイアーストーム”の設計コンセプトを踏襲した軽快なネイキッドとしてデビューした。
その後、2009年のモデルチェンジではFI化して排ガス規制にも適合。もはや「世代を越えて支持されている」という言葉を使ってもいいロングセラーである。
そんなVTRが今回のモデルチェンジではどう変わったのかというと、簡単に言ってしまえば「タイヤがラジアル化した」のである。タイヤはその構造によってバイアスとラジアルという2種類が存在しているのだけど、難しい話を始めると長くなってしまう。ごく簡単に言えば、「ラジアルの方が高度なスポーツライディングに適している」という感じだろうか。バイアスタイヤでも一般的な用途にはまったく問題ないし、ラジアルより安価で乗り心地もいいといったメリットがあるのだが、スポーツライディングの限界値となるとラジアルが勝る…、そんなイメージだ。つまり新型VTRは、よりスポーツライディングの幅が広がったというわけである。
もちろん、モデルチェンジにあたっては「ただタイヤを替えただけ」というわけではない。サスペンションのセッティングやメーター誤差の調整など、細かいところまでしっかりと手が入っており、今回のモデルチェンジでVTRはさらに輝きを増すことだろう。
SPECIFICATIONS
- 全長×全幅×全高
- 2,080×725×1,055mm
- 軸間距離
- 1,405mm
- シート高
- 755mm
- 車両重量
- 160kg
- エンジン型式・排気量
- 水冷4ストロークDOHC4バルブV型2気筒・249cm3
- 最高出力
- 22kW(30ps)/10,500rpm
- 最大トルク
- 22・m(2.2kgf・m)/8,500rpm
- タンク容量
- 12L
- 価格
- 59万8,320円
CONTACT
- 問い合わせ先
- Hondaお客様相談センター
- 電話番号
- 0120-086819
- URL
- https://www.honda.co.jp/motor/
※記事の内容はNo.150(2014年9月24日)発売当時のものになります
足つきやスタッフのインプレッションなど、より詳しい情報は本誌でチェック!