特集人気モデルインプレッション大会!
実走インプレ#03
152
足つき性と走行性能乗り心地がともに向上
1998年にデビューしたVTRは、トラスフレームの美しいデザインや、丸目1灯のクラシカルなスタイリングに90度V型2気筒エンジン(Vツイン)を積んだスタンダードネイキッド。VTRのルーツは1982年に登場した高性能ロードスポーツ・VT250Fにまでさかのぼり、それ以降、30年以上にわたり熟成と進化を重ねてきたVTシリーズの末裔がVTRなのだ。ホンダの伝統あるエンジンといえば、CBシリーズが有名だけど、VTシリーズも由緒あるエンジン。今でこそ、免許を取ったばかりの若者がファーストバイクとして選ぶことも多く、また、女性ライダーからベテランまで幅広い層に高い支持を得ているモデルだけど、もともとはとてもスポーツ性の高いエンジンとして、250ccクラスをけん引してきたシリーズなのだ。
近年のVTRは2009年にFIを採用し、2013年にはハーフカウルを装着したバリエーションモデル・Fをリリース。そして2014年7月、全面的に見直しが図られ、新型VTRがリリースされた。この新型の一番のねらいは、ローダウンモデルを設定し、足つき性をよりよくすることで、これまで体格的に不安を抱えていた人にも安心して乗ってもらえるようにすること。そのために、ラジアルタイヤを新たに採用し、タイヤの扁平率を低くすることでローダウン化を図っている。同時に、車体バランスや操安性をそこなわないよう、前後サスペンションのセッティングも見直された。もともと軽量コンパクトで、比較的足つき性のいいVTRだが、このリニューアルにより、さらなる足つき性のよさと、より上質な乗り心地、走行性能を両立させているのだ。
SPECIFICATIONS
- 全長×全幅×全高
- 2,080×725×1,055mm
- 軸間距離
- 1,405mm
- シート高
- 755mm
- 車両重量
- 160kg
- エンジン型式・排気量
- 水冷4ストロークDOHC4バルブV型2気筒・249cm3
- 最高出力
- 22kW(30ps)/10,500rpm
- 最大トルク
- 22・m(2.2kgf・m)/8,500rpm
- タンク容量
- 12L
- 価格
- 59万8,320円
CONTACT
- 問い合わせ先
- Hondaお客様相談センター
- 電話番号
- 0120-086819
- URL
- https://www.honda.co.jp/motor/
※記事の内容はNo.152(2014年11月22日)発売当時のものになります
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