特集人気モデルインプレッション大会!
実走インプレ#04
152

この企画に登場しました!
驚きのシステム搭載でさらに進化したニンジャ
近年、きびしい排ガス規制を受け、年々減少傾向にあったミドルクラスのラインナップ。若者がバイク免許取得後に乗りたいバイクがない、そんな状況のなか、2008年に登場したニンジャ250Rは、当時カウル付きモデルが皆無だった250ccクラスにおいて、久々のフルカウル。ひと昔前の
レーサーレプリカブームが衰退し、ネイキッドが主流となった世代交代を知る人にとって、むしろカウル付きバイクはカッコ悪い、売れないというイメージだった。ところがニンジャ250Rは、レーサーレプリカとは異なるスタイリッシュなデザイン性と驚きの低価格を引っ提げて登場。若者たちが
“カッコイイ”と飛びつき爆発的な人気を得る。“250ccフルカウル”ブームの先駆けとなったのだ。
そんな歴史的一台であるニンジャ250Rが、2013年にフルモデルチェンジをはたす。車名から“R”が取れ、よりスーパースポーツ然としたスタイリングと、250ccとは思えない迫力の車格で再び大ヒット。そしてさらにカワサキは、2015年モデルとして発表した新型に驚くべきシステムを搭載した。それが、スーパースポーツモデルなどに採用される“スリッパークラッチ”というシステムだ。高速走行中に、減速せずいきなりシフトをダウンすると、急激にエンジンブレーキがかかり、リヤタイヤがロックする。これを防ぐものなのだが、このシステム自体はかなりハードな走りをしない限り機能することはないだろう。そんなシステムを250ccクラスに搭載した理由は、サーキット走行などを念頭に置いたスポーツ性能を進化させることにある。そんなカワサキのこだわりが、オーナーの“所有感”を生んでいる。
並列2気筒エンジンを搭載。低回転域はトルクフル、高回転域になるとパワフルに吹け上がる。バランサーを採用し、一部をラバーマウントとすることで不快な振動も低減
“Ninja”の名にマッチしたスポーティでエッジの効いた精悍な顔付き。カワサキスーパースポーツのフラッグシップ・ZX-10Rのイメージを踏襲したスタイリングだ
セパレートハンドルはこれまで同様、しぼり角・垂れ角ともにきつすぎない設定。アシスト&スリッパークラッチ採用で、クラッチレバー自体の操作感も軽くなっている
中央はアナログ式のタコメーター、その両側にインジケーター類、そして右下にデジタルスピードメーターを配置。スポーツバイクらしいメーターパネルは視認性も良好
タンデムシート下は2層式の収納スペースが設けられている。写真中央部のフタを開けると、下側にもスペースがある。両サイドにはヘルメット用フックも装備
リヤフェンダーの裏側には左右1ヶ所、計2ヶ所の荷かけフックが装備されている。タンデムステップのステー部分と合わせて、積載時のかけどころとして使用できる
SPECIFICATIONS
- 全長×全幅×全高
- 2,020×715×1,110mm
- 軸間距離
- 1,410mm
- シート高
- 785mm
- 車両重量
- 172kg
- エンジン型式・排気量
- 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒・248cm3
- 最高出力
- 23kW(31ps)/11,000rpm
- 最大トルク
- 21N・m(2.1kgf・m)/8,500rpm
- タンク容量
- 17L
- 価格
- 55万3,500円
CONTACT
- 問い合わせ先
- カワサキモータース ジャパンお客様相談室
- 電話番号
- 0120-400819
- URL
- https://www.kawasaki-motors.com/mc/
※記事の内容はNo.152(2014年11月22日)発売当時のものになります
インプレッションや足つきなど、より詳しい情報は本誌でチェック!
