特集注目トピックス大調査!
第2部 原付二種 ツーリング編
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この企画に登場しました!
ツーリングに行けないバイクはない!!
ここまでのページでは“原付二種がいかに街中で便利か”を検証してきたわけだが、そういうイメージがあまりにも強くなると「原付二種は街中を走るためのバイク」という誤解も生まれてしまうだろう。原付二種クラスだってツーリングを楽しめるし、ロングツーリングだってできる。高速道路を使えないので移動時間は必要になるけれど、だからといって「ツーリングは不可能」ということじゃないのだ。むしろ、ひたすら下道をゆく原付二種のツーリングには独特の楽しさがある。気になったところに寄り道しながら“風まかせの旅”をするのもいいし、小さい車体にあえて荷物を満載してキャンプツーリングというのも楽しい。ツーリングの楽しさとは走行距離に比例するものではないし、ガンガン走っても燃費がいいからオサイフにもやさしい…と、けっこうメリットが大きいのである。“高速道路を使えない”のはもちろん不便には違いないが、割り切ってしまえば意外と楽しいツーリングになるものだ。
というわけでここからのセクションは、ツーリングにおける原付二種の実力を検証していきたいのである。チョイスしたバイクは、ホンダのグロム。125ccクラスには、数は少ないけれどマニュアルミッションのモデルもリリースされているのだ。「バイクを運転するなら、やっぱりマニュアルがいい」というライダーは多いと思うけれど、グロムはそんなユーザーにもピッタリなモデルと言えるだろう。今回は「125ccでもツーリングできる」というのを、東京出発〜東京帰着の1dayツーリングで証明しよう。
マルチリフレクターの異形ヘッドライトを採用し、印象的な顔つきとなっている。極太タイヤが作り出すイメージに負けない、力強いデザインと言えるだろう。ヘッドライト上にはデジタル式のメーターを配置
ミッションは4速マニュアルなので、原付二種でもシフトチェンジの楽しさを存分に味わうことができる。エンジンは空冷単気筒、スペック上の燃費はWMTCモードでも67.6km/リットルという非常に良好な数値を誇る
フロントフォークは倒立タイプを採用する。ゴールドのアウターチューブが所有感を満足させてくれると同時に、スポーツ性も漂わせる。ちなみにホイールとブレーキキャリパーもゴールドで統一されている
タンクを取り囲むような、特徴的な形状のシュラウドが装備されている。このシュラウドとタンクカバーは7種類・13個の多分割構成とすることで、個々のパーツ交換や部分的なカラーチェンジを容易にしている
SPECIFICATIONS
- 全長×全幅×全高
- 1,760×755×1,010mm
- 軸間距離
- 1,200mm
- シート高
- 750mm
- 車両重量
- 102kg
- エンジン型式・排気量
- 空冷4ストロークOHC単気筒・124cm3
- 最高出力
- 7.2kW(9.8ps)/7,000rpm
- 最大トルク
- 11N・m(1.1kgf・m)/5,250rpm
- タンク容量
- 5.5L
- 価格
- 32万9,400円
CONTACT
- 問い合わせ先
- ホンダお客様相談センター
- 電話番号
- 0120-086819
- URL
- https://www.honda.co.jp/motor/
※記事の内容はNo.154(2015年1月24日)発売当時のものになります
ツーリングの様子など、より詳しい情報は本誌でチェック!
