特別企画バイクライフSTART & STEP UPマニュアル “外車デビュー”ならこの1台
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フルモデルチェンジで注目を集めるモデル
ある一定以上の年齢のライダーであれば、BMWというと“ボクサーツイン”のイメージが強いのではないだろうか。ボクサーツインとは、水平対向2気筒エンジンの愛称のことで、Vツインを180度に開いたようなエンジン型式である。BMWは伝統的にこのエンジン型式を採用しており、これを“縦置き”という、大多数のバイクとは違う向きで車体に搭載する。すると、車体幅よりも外側へシリンダーが飛び出ることになるのだが、これこそがBMWらしさであり、BMWファンの中にはこのボクサーツインに惹かれる人も多い。
しかし、BMWはこのエンジン型式のモデルだけをリリースしているわけではない。確かにその伝統は大切に受け継がれているけれど、現在は並列4気筒のS1000RR/S1000R、並列6気筒(!)のK1600GT/GTLなどもある。そしてここで紹介するF800Rのように、並列2気筒エンジンのモデルもラインナップしているのだ。F800Rの搭載するエンジンは、排気量798cc。数字としては十分大きなものに見えるかもしれないが、BMWのラインナップの中ではコンパクトなクラスなのである。
というわけで、このモデルであればビッグバイクビギナーにも手が出しやすい。そしてまた、F800Rはフルモデルチェンジを受けて新型になったばかりなのだ(発売日は3月6日)。今回のモデルチェンジでは最高出力がさらにアップし、ギヤ比の変更によってレスポンスや燃費性能などが向上されている。そしてさらに、ヘッドライトまわりのデザインが一新されたということも大きなポイントだ。まさに今が“旬”な、要注目の1台。さっそく、その乗り味などを紹介していくとしよう。
今回のフルモデルチェンジで、フロントフォークは高い剛性と機能美を持つ倒立式が採用された。またブレーキは信頼性の高いブレンボ製キャリパーで、前後ABSも標準装備する
Fシリーズの特徴となるのがこの並列2気筒エンジン。パワフルかつコンパクトな設計で、スポーティさと扱いやすさを両立させた親しみやすい乗り味が魅力
先代モデルは左右非対称の二眼式ヘッドライトだったが、現行モデルは左右対称の一眼式に。いずれも特徴的な造形で、デザイン上のインパクトは非常に強い
燃料タンクを車体後部に配置する独特のレイアウト。ライダーがニーグリップするタンクはダミーで、中はエアクリーナボックスやバッテリーなどが収められる
BMWのラインナップには左出しサイレンサーを採用するモデルもあり、F800Rもそのひとつ。国産ではほとんど見ない、個性的なリヤビューだ
アナログ式のスピードとタコが縦に並ぶ個性的なメーターパネル。右側にはギヤポジションや燃料残量、時計、走行距離などがデジタル表示される
SPECIFICATIONS
- 全長×全幅×全高(ミラーを含む)
- 2,145×860×1,235mm
- 軸間距離
- 1,526mm
- シート高
- 790mm(ローシート:780mm ハイシート:820mm)
- 車両重量
- 202kg
- エンジン型式・排気量
- 水冷4ストロークDOHC 4バルブ 並列2気筒・798cm3
- 最高出力
- 66kW(90ps)/8,000rpm
- 最大トルク
- 86N・m(8.7kgf・m)/5,800rpm
- タンク容量
- 15L
- 価格
- 109万9,000円~121万7,000円
CONTACT
- 問い合わせ先
- BMWカスタマー・インタラクション・センター
- 電話番号
- 0120-269-437
- URL
- https://www.bmw-motorrad.jp
※記事の内容はNo.157(2015年4月24日)発売当時のものになります
インプレッションの内容は本誌でチェック!
