特集バイクがあればこんなに楽しい
林道ツーリングで広がる世界
157
高い走行安定性で高速走行も快適
エンデューロマシンを彷彿させるスポーティなフォルムが印象的なCRF250Lは、長らくホンダのデュアルパーパスモデルとして支持されてきたXR250の後継モデルとして13年に登場した。最大の特徴は、PGM-FI採用の水冷DOHC4バルブ単気筒エンジンを搭載したことで、出力、トルクともにアップ。さらに6速ミッションの採用もあり、燃費性能も高めている。そんなCRFで今回、林道を含めた日帰りツーリングに出かけたのだが、パワーに余裕があり、フレームやサスペンションの高剛性化もあって、高速走行で非常に高い安定性と快適性を発揮してくれたことが印象的だった。250のデュアルパーパスモデルというとかつては、林道やタイトな峠道を走るには軽快で扱いやすいが、高速走行ではフラフラとした走りになりがちで、しかも細めのシートが災いしてお尻の痛みが激しく、ロングツーリングには不 向きという性質だった。ところがCRFは、高速走行時にもしっかりとした直進安定性を発揮してくれるし、シートの座り心地もいい。6速ホールドで100km/h巡航がムリなくできてしまうのだ。水冷化などもあって車重は143kgと重くなっているが、ツーリング性能が高まった恩恵の方が大きい。
ダート走破性は当然のことながらすぐれている。林道ツーリングを楽しむには十分すぎるほどの性能だ。ただし、フルサイズボディのためシート高は875mmと高めで足つき性の不安は払拭できない。いずれにしても、林道を目指して遠くまでツーリングするには最適なモデルであることは事実だ。
SPECIFICATIONS※[]内はブラックカラー
- 全長×全幅×全高
- 2,195×815×1,195mm
- 軸間距離
- 1,445mm
- シート高
- 875mm
- 車両重量
- 143kg
- エンジン型式・排気量
- 水冷4ストロークDOHC 4バルブ 単気筒・249cm3
- 最高出力
- 17kW(23ps)/8,500rpm
- 最大トルク
- 22N・m(2.2kgf・m)/7,000rpm
- タンク容量
- 7.7L
- 価格
- 46万2,240円[47万3,040円]
CONTACT
- 問い合わせ先
- Hondaお客様相談センター
- 電話番号
- 0120-086819
- URL
- https://www.honda.co.jp/motor/
※記事の内容はNo.157(2015年4月24日)発売当時のものになります
ツーリングの様子など、より詳しい情報は本誌でチェック!