ようやくタイヤチェーンとナイケンのLMWの本領発揮だ!
やはりナイケンは圧雪路にも強かった
最後の最後でようやく、まともな圧雪路に出会うことができた。アスファルトの上に張った氷の上に、真っ白な雪が見事な圧雪路面を作っている。
はやる気持ちをおさえて、タイヤチェーンを取り付けてみれば、いやはやナイケンは見事なまでの走りを見せる。懸念した車体の重さや大きさも、凍結区間と融雪剤で黒光りする路面を嫌というほど走らされたおかげで、ずいぶんと仲よくなれたことも大きい。
ヤタガイ ヒロアキさんの投稿 2019年2月6日水曜日
走るほどに、やはりナイケンによる雪道走行の基本はスタンディングにあると確信する。これは以前のダート試乗でも感じたことだが、フロント2輪がガッチリと路面をとらえてくれるおかげで、フロントスリップダウンの恐怖はないのだが、問題は横すべりするリヤタイヤだ。というのもナイケンのフロントタイヤ、LMW機構はずいぶん車体の前に取り付けられている。おかげでシッティングのままスライドしだすと途端に扱いづらく感じる。そこでスタンディングしながら、三半規管のある頭をなるべく前方におくと、スライド制御がラクになるというワケだ。
そんな有益な? LMWの特性が理解できたところで、いよいよトラクションコントロールの介入度を変えてみよう。介入度が強めの「2」から「1」、そしていよいよ「OFF」へ。もちろん、アクセルを開ければ強烈なパワーを発揮する並列3気筒エンジンは後輪を空転させようと、雪面をかきむしるのだが、フロントの二輪ががっちり路面をとらえてくれるおかげで怖くない。さすがに目に見えるカウンターが付くまでリヤ流すつもりはないが、内足のステップ荷重とアクセルワークでリヤタイヤをズリッと外側へ押し出すことも可能なのだ。
ヤタガイ ヒロアキさんの投稿 2019年2月6日水曜日
ここまでいナイケンに雪道適正があるとはびっくり。大型バイクで雪道を走るなら、このナイケンが現段階での最善の選択になりそうである。なんでもやはりやってみなけりゃわからない。
部分凍結も圧雪路も死角なし!
人生にはチャレンジが必要だ
ナイケンと日本の冬の親和性を確かめた今回の旅。
思いがけない降雪の少なさで、あっちこっちへ走り回ることになったが、おかげで冬に出会うであろう、さまざまな道を走ることになった今回の旅。
おかげで冬の道にもナイケンのLMWが効果的なことを十分実証できたのではないだろうか? え? トラブル? 全行程もちろん無転倒だぜ!
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※記事の内容はNo.203(2019年2月23日)発売当時のものになります