SWMのクラシックシリーズに昨年加わった、ビンテージオフロードスタイルのシックスデイズ400。今回は、3㎝ほどローダウンがほどこされたモデルに乗ることができた。
文:谷田貝洋暁/写真:南 孝幸・吉田 朋
スタイル重視だが軽いダートなら十分楽しい!
シックスデイズ400のスタイリング
見た目はクラシカルだが走りは意外に素直
SMWというメーカーを知っているだろうか? MVアグスタが取り扱うイタリアのメーカーで、ビンテージスタイルのロードバイクと、本格オフロードバイクの125シリーズが現在、国内導入されている。
さて今回紹介するシックスデイズ400。まず名前がスゴイ。語源はISDE。インターナショナル・シックス・デイズ・エンデューロで、その名のとおり6日間という過酷な環境で開催される世界最大級のエンデューロ大会である。その起源は1913年でなんとその歴史は100年以上。そんな歴史あるオフロードレースに、かつて出場していたSWM車のデザインテイストを取り入れたのが、このシックスデイズ400いうマシンだ。
それゆえ車体性能も、ビンテージオフロード風な車体であるものの、キャラクターはロードスポーツ寄り。
実際に走ってみると、ほかのSWMのロードスポーツ車よりも素直なハンドリング性能が追求されたもよう。というのもSWM車は、フロント荷重よりもリヤ荷重気味でグイッとまがっていくようなキャラクターのモデルが多いのだが、今回のモデルは突き出し量とリヤショックが換装されたローダウンカスタム仕様のモデルにも関わらず、コーナリングも軽快。いわゆる現代的なコーナリングテイストに仕上がっているのだ。
これなら19インチサイズの足まわりだしフラットダートぐらいならイケるんじゃないの?って気分になってくる…、いや実際にフラットダートを走ってみたのだが、決して楽しめない訳じゃない。カワサキのW800や、ヤマハのSR400と同じぐらいのダート性能でけっこう楽しめる。ローダウンでこれである。ノーマル仕様ならもっと楽しいことだろう。
シックスデイズ400のディテール
シックスデイズ400の足つき&乗車ポジション
SPECIFICATIONS
- 全長×全幅×全高
- 2,150×813×1,209㎜
- 軸間距離
- 1,452㎜
- シート高
- 855㎜
- 車両重量
- 153㎏
- エンジン型式・排気量
- 空冷4ストロークOHC4バルブ単気筒・397.2㎤
- 最高出力
- 20kW(27㎰)/7,000rpm
- 最大トルク
- 33N・m(3.3kgf・m)/5,500rpm
- 燃料タンク容量
- 17ℓ
- 燃費(WMTC)
- ─
- タイヤサイズ
- F=100/90-19・R=130/80-17
- 価格
- 69万9,840円(税8%込)
CONTACT
- 問い合わせ先
- SWMモーターサイクルズジャパン(MVアグスタジャパン)
- 電話番号
- 0538-23-0861
- URL
- https://www.swm-motorcycles.jp/
※記事の内容はNo.204(2019年3月23日)発売当時のものになります