YAMAHA TRICITY125/ABS

短期集中連載TRICITYで行こう!
第5回 LMWはバイク通勤・通学が得意

No.
174
短期集中連載TRICITYで行こう!第5回 LMWはバイク通勤・通学が得意

誌面を“まる読み”できます!

※公開中の誌面内容はNo.174(2016年9月24日)発売当時のものになります

インプレッションの誌面を開く
次のページ
前のページ

 

前二輪のグリップ性を向上させ、さまざまな路面状況や乗り手のテクニックをアシストするLMWテクノロジー。これまでの内容をふまえるとなんだが日常の足としてもとても便利そうに思えてきた。そこでやってみましたトリシティ通勤。なんだかねぇ。いいんですわ、これがっ!

 

 

走るほどに見えてきたトリシティの通勤・通学特性!!

やってみたかったトリシティでバイク通勤する機会に恵まれた。路面の凹凸の影響を受けにくいLMW機構を持つトリシティなら、混み合う幹線道路もスイスイ走れていいんじゃないの?と気になっていたのだ。

 

走行状況は自宅のある千葉県から編集部のある東京都までの片道41.9km区間。途中には住宅地の路地裏から、農道、狭い抜け道、幹線道路と、さまざまな種類の道を走る。なかでもメインとなるのは湾岸エリアから東京湾沿いに東へ伸びる国道357号線。この道は片側2車線が確保された幹線道路であるが、ラッシュで混み合う通勤時間帯は乗用車やトラックで渋滞が発生するとともに、ひとたび流れ出した交通に乗ろうと思うとかなりのスピードを出すことになる。またバイク通勤者も多く、信号待ちではすり抜けも恒常化している。

 

もちろん。そんなライダーのなかにはトリシティのライバル車両となる125ccクラスのスクーターも多数存在。そんなライバルたちと比べてトリシティの使い勝手はどうなんだろう? 確かめてみようというのが今回の実験を行なう発端である。

 

ヤタガイ ヒロアキさんの投稿 2016年9月10日土曜日

 

結果から書いてしまえば、思ったとおりトリシティは快適でした。大柄で不利かと思われた車格も実際走ってみればそれほどのネガティブ要素でもない。むしろ前2輪のおかげでワダチで波打つアスファルトや、舗装の段差をものともせず進むLMWの特性に感心しきり。スクーターに多い小さめのタイヤを履いたモデルはこの手のワダチや段差の影響を受けやすいものだけど、そんな路面もトリシティとなら鼻歌まじりで駆け抜けられるのだ。

 

それに荒天時の安定感も予想どおりだった。ウエット路面に対してバイク通勤ライダーはどうしてもナーバスになるものだけど、トシリティはもう安心感が段違い。晴天時とまったく同じ走り…と言うつもりはないが、路面に対するフロントタイヤのグリップ力に関しては相当信用できるので、ウエット路面へのストレスが随分と軽減される印象だった。ただ通勤快速化するなら、純正オプションのロングスクリーンで雨風をしのぎたいところだ。

 

また復路はたいてい夜間走行である。ガラガラに空いた幹線道路を流れに乗って巡航走行することになったが、十分クルマの流れに付いて行くだけの動力性能を持っている。まぁ、トップスピードに関していえばライバルたちにジリジリと離されていく印象だが、そんなスピードレンジでも必死にハンドルにしがみつくのではなく、鼻歌を歌っていられるLMWの安定性能に逆に驚かされたしだいだ。

 

さて、いろいろ走ってみたが総じていえるのは、とにかく“LMWはラクチン”ということだ。通勤・通学は趣味のオートバイとは違い毎日のことである。晴れの日もあれば、雨の日もある。ときには疲れが抜けてない朝だってあるハズだ。そんなときにも、トリシティが相棒なら、どんな朝も気ラクに走り出せるに違いないのだ。

 

燃費がいい!

これは以前にも、ツーリングに使ってみたりしていたからだいたいわかっていたつもりだけど、あらためて驚く数値である。というのも今回の通勤で使った国道357号線は、都心でも屈指のハイスピードエリア。法定速度の60km/hは当然として、安全面を考慮して流れに乗り続けようと思えばそれ以上のスピードを要求されることも多い。つまり、燃費を考えた走行はいっさいしないでぶん回した結果がこの数値なのである。

 

 

ブレーキが強力!

通勤してまずビックリしたのは強力なブレーキによる制動距離の短さである。考えてみれば、高い制動力を発揮する前輪が2つもあり、その両方にディスクブレーキが付いているいるのだからよく止まるのは当たり前。交通量の多いラッシュ帯を走るならなにかと重宝することが多いだろう。不意の飛び出しや先行車の急ブレーキも、ぶつかる前に止まれれば事故にならないのだ。もちろんABS仕様はさらに安心感があり、濡れた路面などで効果的だった。

 

 

TRICITYはデコボコにも強い!

CONTACT

問い合わせ先
ヤマハ発動機カスタマーコミュニケーションセンター
電話番号
0120-090-819
URL
https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/

※記事の内容はNo.174(2016年9月24日)発売当時のものになります

この記事が気に入ったら
いいね!とフォローしよう

タンデムスタイルの最新の情報をお届けします