3本目:新宿区四谷 荒木町の横丁
さぁ、どんどん行こう3本目! この四谷・荒木町にある細道はちょっと特殊。石畳のスロープ中央部に、階段にしてはやけに低い4cmぐらいの段差が2m間隔ぐらいに設けられている…。これは階段なのか? それとも車道なのか? ひとまず歩いて下見してみると、つづら折れの細道の中程に、自転車と原付バイクが駐輪されていた。つまりバイクや自転車が日常的に通行しているらしい。
OK、ならば!とスロープ状の細道をトリシティと進む。難関と思われた段差もトリシティのLMW機構をもってすればなんてことはない。段差の衝撃をどちらかの車輪がいなしてくれるおかげで、車体が左右に振られないから恐くないのだ。ハナからスピードは出すつもりはないのだが、トリシティのトントンと小気味いい走りに、欧州の街中にあるという石畳を思い出していたら迷った(笑)。
この細道、すり鉢状の窪地に降りていくのだが、出口がわからない。大きなクルマもいるから出口は別にあるのだろうが、まぁ、登坂力を試すのも悪くない。試してみればこちらもトリシティはなんなくクリア。いやぁ、これはすごいぞLMW。
遅めの昼飯を食べたこの細道の入口にあるトンカツ屋のオジサンの話では、この横丁(細道を横丁と読んでいた)は、私道で3人ぐらいの地主が持っている横丁なんだとか。
「オジサンのところでトンカツ食べたいんだけど、バイクなんだよね…。このへんで停められるところあるかねぇ?」と言ったら、「うちでメシ食うならその横丁の脇に停めておいてよ、そこもウチの土地だから駐車禁止も俺が通報しないかぎりはとられないよ!」なんてな調子。
それならばと指定された場所にトリシティを押していくとデカデカと手書きの“駐車禁止!”の貼り紙が…、まぁ、土地の持ち主がOKというのだから、いいんだろうが…。下町はこれだからオモシロイ。
無事、駐車禁止を食らうことなく、トンカツを食ったところで、再び移動。…といっても今回の細道探険、昔は江戸城だった皇居のまわりをぐるりと反時計回りに移動しながら動いているのだが、1本あたりの平均移動時間は約15分〜20分。走り出したと思ったら着いてしまうのだ。
それに微妙に普段から動き回っている圏内にシンクロしているのがオモシロイ。ほぼ毎週のように通っている道の脇にこんな細道があったりするのである。探そうと思わなければ絶対に見つけられないような場所だが、いつもの町も視点を変えるだけで新しいものがどんどん見つかるものなのだ。
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※記事の内容はNo.175(2016年10月24日)発売当時のものになります