予想を裏切る軽快感Uターンもラクラクこなす!
レブルシリーズには、スタイリングだけでなく、走りにもいい意味で裏切られた。走り出してすぐに感じたのは、そのスタイルに似合わない軽快なハンドリングだ。フロントフォークが寝かされたアメリカンのようなスタイリングに、直進性が強くコーナリングでクセが出るような乗り味を想像していたのだが、まるで逆。250も500も、まるでトラッカー系のような軽快感あふれる乗り味に仕上がっている。
どれくらい軽快か? それは乗りはじめてすぐにフルロックUターンや、ファットなタイヤにものを言わせてフラットダートに飛び込んでしまったほどに軽快なのだ。
「この素直で扱いやすいハンドリングの秘密は110mmに設定されたトレール量にあるんです」とは、開発責任者談。この110mmというトレール量は、ハンドリングで定評を得たNCシリーズなどに採用した数値なんだとか。
またエンジンも、ありモノをただ移植しただけではない。吸排気系やFIリセッティングによる低回転域で扱いやすくするための粘り特性の見直しはもちろん。マフラーなどの構造の工夫によって、メカニカルノイズのうなり音が減らされ、エンジン本来の鼓動感が際立つような工夫を盛り込んだ。250に関しては、フリクションロスが増えてしまうのは承知で、バランサードリブンギヤのセラシ機構をあえて撤廃。単気筒らしい歯切れのいいパルスフィールを作り上げたのだという。
写真だけではピンと来なかったレブルだが、そのシンプルなスタイリングに込められた素性のよさを知るほど、走るほどに“いいじゃん”と思えてくる。それこそ、最初の1台にはこんなマシンを選んでおくと楽しいのだ。
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※記事の内容はNo.182(2017年5月24日)発売当時のものになります