レディスバイク Vol.84掲載車両(2020年3月3日発売)
数年前から巻き起こっている世界的なネオクラシックブーム。その流れに合わせるかのように登場したクラシカルなボバー・トゥエンティは、クルーザーシーンの新たな波紋になることでしょう
スポーティなシルエットにクラシカルテイストが新しい
INDIAN MOTORCYCLE広報さんのオススメポイント
- スカウトボバートゥエンティーはその名のとおり、ムダを削ぎ落した独特なボバースタイルが特徴です。スタイリッシュなサドルシートやショートリヤフェンダーにアンバランスな太い前後のタイヤが存在感を示します。
- ミニエイプハンドルバーが今までにないユニークなスタイリングをかもし出し、ポジションはゆったりとリラックス。その雰囲気とは裏腹に軽量アルミフレームに100馬力の水冷エンジンで走りはとてもアグレッシブです!
- 落ち着いたブラックのほかに、ハデではないシックで美しいカラーバリエーションもご用意。タンクの大きなインディアンヘッドドレスサインでブランドのプライドを物語ります。
SCOUT BOBBER TWENTYのスタイリング
あらゆるシーンに映えるクラシカルなスタイル
インディアンモーターサイクルという社名を聞いてピンと来る人は決して多くはないでしょう。というのも日本国内に数年前まで車両が入ってこなかったため、その名前が浸透していないからです。そんなわけでまずはどんなメーカーかについて触れたいと思います。
会社の設立は1897年までさかのぼり、最初のバイクを作ったのはなんと1901年。それゆえにじつはアメリカ初のバイクメーカーだったりします。その後、1960年台まではさまざまなモデルを世に送り出し、さらにレースなどでも活躍していました。ところが1970年台に一気に失速してしまったのです。1998年に一度は復活するものの、その業況はかんばしくなく、完全な復活をはたすのは2008年まで待たなくてはなりませんでした。2010年以降は、どんどんニューモデルをラインナップに加えるとともに、フラットトラックレースでもチャンピオンを獲得するなど、現在では完全復活をとげたと言っていいでしょう。
そんな歴史あるメーカーが2017年に発売したスカウト・ボバーをベースに今年、新たにラインナップに加えたのが、今回紹介するスカウト・ボバー・トゥエンティです。
現行のスカウトシリーズがラインナップに加わったのは2015年のことでした。専用設計の水冷DOHC Vツインエンジンを採用し、元祖スカウトのスポーツマインドを受け継ぐクルーザーながらスポーツテイストが注入された車両は、フロントタイヤのま後ろに位置する大型のラジエターや薄くエッジのたったタンクなど、見ためにもスポーティな雰囲気が現れていました。ちなみにエンジンの排気量は1133㏄もあるのですが、同社のクルーザー用エンジンは1890㏄あるので、同社のモデルのなかではミドルクラスという位置付けになるんだそうな。
ここで紹介するボバー・トゥエンティの特徴は、そのネーミングにもあるとおり、ボバーらしくショートタイプのフェンダーに薄型のサドルシートを組み合わせることで、軽快さを強めているところです。加えてタンクサイドに大きくメーカーロゴをあしらうことでワイルドさも加わっています。そして、バイクレディにうれしいのは、ミニエイプバーの採用でしょう。グリップの位置が近くなることで、マシンコントロールがしやすくなるはずです。さらにワイヤースポークホイールを採用することで、クラシカルなイメージを強めている点も見逃せません。時代の流れに沿って、クラシカルなテイストを強めてラインナップに加わったボバー・トゥエンティだけに、市場がどんな反応を見せるのか大いに期待したいところです。
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