渋滞のない社会はいいことか

今年のゴールデンウィークは休みがつなげやすかたようで、“10連休”という荒ワザを使い(笑)、普段できないようなロングツーリングや、家族サービスに勤しんだ方も多かったことだろう。毎年のことなのか、震災の影響なのか、渋滞が本当にスゴかった。ボクも何日か休みを取ってバイクやクルマで出かけたけど、どこも混みまくり。長野県戸隠の忍者からくり屋敷に行く予定(日帰り)を立てていたのに、当日にうっかり寝坊。起きた時点で中央道の交通は渋滞50kmオーバーという情報が入り、行き先は鎌倉に変更となった(こちらもものすごく混んでいたけど…)。

そもそも信号のない高速道路で渋滞がどうして起きるのか、気になったのでちょっと調べてみた。代表的なものが事故などによる交通規制だけど、規制でなくても流れが悪くなってしまうことがある。よく起こりやすいのが「サグ部」という下り坂から上り坂にさしかかる谷間の部分。下り坂のため速度が上がるため無意識に減速、上り坂になるとさらにスピードが落ちるため後続車の流れも詰ってしまう。また、視界が悪くなるトンネルの入り口付近や夕暮れどきにうっかり踏んでしまったブレーキが同じように渋滞の種となる。他にも、事故の起こった反対の車線が見物のためにスピードを落とす「見物渋滞」なんてモノもあるそうだ。「日本中にあるすべてのクルマを道路に並べていくと道路は全部埋まってしまう。だから渋滞しないわけがない」そんなことを昔ラジオでしゃべっていたことのを思い出した。真偽は定かではないけど、大型連休のときに必ず起こる渋滞を目の当たりにすると、まったく的外れなことでもないなあと思う。

渋滞が起きるということは、逆に考えると人の流れがあるということだ。経済をまわしていくのに1人でも多くの人が加わる方がきっといいはず。連休にはそういう役割を背負っている部分がある。鎌倉以外に群馬県の草津温泉や房総半島にも出かけたけど、観光地は家族連れやカップル、友人グループ、ライダーたちでごった返し状態。何をするにも行列ができるから疲れてしまうけど、個人的にはうれしい気分だった。いつか被災地にも多くの人が戻ってくるといいな。

あの日からもうすぐ2ヶ月。情報は少なくなって世間は落ち着き始めているけど、現地を見てきた人の話を聞くとまだ“復興”のスタートにも立ててないと言う。それでも全部呑み込んだうえでいつもどおりに振る舞っていきたい、それがボクらにできることだと思う。そう思った矢先に“ETC割引”に黄色(もう赤か?)信号のニュース。どうか経済活動の足止めとならないことを祈るばかりだ…。

 

KJ

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KJ

考えるよりも行動する方が好きな、いわゆる体育会系脳ミソの持ち主。先輩スタッフの破天荒ぶりを脅威と感じながらも、下克上を虎視眈々と狙っている。最近は、仕事と称していろんなバイクに乗っては、「このバイクいいっすね」を口癖に、次の購入ターゲットを思案中。〆切り前はあたふたしていることが多く、布団で眠ることを至上の歓びとしながら、今日もパソコンの前で夢の世界へ旅立つ。

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