墨田区案内

ボクは、東京の墨田区に住んでいます。墨田区と言えば、東京スカイツリー。まだオープンはしていませんが、タワー自体は完成時の高さ（634m）に到達したこともあり、また復興の象徴的な雰囲気も漂うからか、メディアに登場する機会も多いですよね。東京の新たな観光スポットとして、にぎわっています。

しかし、スカイツリーが立っているのは、なんたって墨田区ですよ～、と。周囲の町並みは下町風情漂う、「昔ながらの商店街」だよということを、もしも誤解している人がいるといけないのでお知らせしておこうかと思いました。なんか、いかにも新しい東京の象徴みたいな存在だし、さぞ近未来的なところだろうと思って来て、ガッカリすると申し訳ないですから…。

スカイツリーの最寄り駅は「押上（おしあげ）」といいます。「テクノなんたら駅」とか、「なんたらエキスポ駅」とかじゃありません(笑)。駅の周囲には、定食屋とかパチンコ屋とかがあって、よくも悪くも「普通の商店街」という雰囲気。通行人といえばオッチャンオバチャン、チャイルドシートの着いた自転車をこぐお母さんです。ブランドショップが立ち並んでいるわけではないですし、オシャレなお姉さんが歩いているということもありません（多分）。

まぁ、これからオープンに向けて、タワー周辺にはいろいろなお店もできるのだと思いますが、ひとまず、基本的に墨田区というのは、バリバリの下町ですよ、ということを全国のみなさんにお伝えしておきます。「スカイツリー、スカイツリーって騒がれてるからどんなにすごい街なのかと思ってたのに、普通の商店街じゃねーか！」というリアクションにならないよう、事前の心構えが必要です。

ただ、ボクとしてはそういうギャップもまた魅力なのかなと思います。いかにもハイテクな街にハイテクなタワーが建っているよりも、思いきり生活感あふれる下町に世界一の電波塔が建っている方が、逆にSFっぽい気がしませんか。

地震や原発事故の影響で、東京に観光に来る人はだいぶ減ったとは思いますが、もしもスカイツリーに来る機会があれば、周囲の町並みも含めて楽しんでいただけたらと思います。