7月21日は土用の丑の日。みなさんはウナギを食べました? ボクは母親の食べきれなかった分にまで手を出し、約1.5人前もたいらげてしまった(笑)。アツアツのご飯の上にこんがり焼けた蒲焼を乗せ、特製のタレを底のご飯が浸るくらいたっぷりかける。香り付けのサンショウはほんの少々。フーフー冷ましながら汗だくでかっ込む。夏を代表するというよりは、この日くらいしか食べないので季節を感じる食べ物といえる。ちなみにボクは冬の寒さがすごくニガテで、反対に夏のギラギラした暑さが大好き。ついこの前も30度を超える真夏日の取材も「やっと夏が来た」と感じられて楽しかった。そんなときに台風一過で一転して涼しくなってしまったので、若干体調をくずし気味。この原稿を書いている今もウナギパワーと気力でなんとか耐えている状態だ。
そんな精の付く食べ物の代表に挙げられることが多いだけに、ウナギにはウンチクもたくさんある。代表的なのは土用の丑の日に食べるようになったのは江戸時代の天才・平賀源内が発案したらしいということ。そもそもウナギの旬は冬眠する前の冬前。真逆の夏場は売り上げが落ちるため、土用の丑(うし)の日に『う』の付くものを食べようとしたことから始まったそうな。
他にも、「ウナギとスイカは一緒に食べるな」と小さいころよく言われたことを覚えている。小島家お得意の習わしと思いきや、調べてみると古くは中国からの伝承らしく、こういう組み合わせを“合食禁”と言うらしい。脂分の多いウナギと水分の多いスイカでは消化不良になりやすいという医学的な根拠もあるのだ。
もちろんその反対に、組み合わせのいい食べ物や食べ方というのもあり、調べてみると結構おもしろい。普段何気なく付け合わせているカレーライスとらっきょうや、焼きさんまと大根おろしなど、消化を助けたり病気の抑制になったり、おいしさアップだけでなくしっかり考えられていたんだね。それをずっと伝えてきた昔の人ってすごい。
まだまだ気候の変わりやすい季節。しっかり食べて体調管理には気を付けたい。暑くて食欲が落ちるかもしれないけど、そんなときは食欲がUPする組み合わせを考えてみてはいかが?