出掛けるときに必ず見る天気予報。特にバイクは天気の善し悪しにその快適性が左右される乗り物なので、ツーリングをはじめ、バイクに乗って出掛ける際は、必ずと言っていいほど予報をチェックすることだろう。当然予報で雨が降ることが分かっていれば、バイクに乗るのは控えるだろうし、逆に雨なんて降らないよ、と言われれば、雨具を持たずに出掛けるライダーも多いのではと思う。
しかしながら、降ると言われて降らないより、降らないと言われて降られることの方が、ライダーにとって明らかにダメージが大きい。でも最近は天気予報の精度が上がっており、また予報する時間の単位も細かくなってきているので、「降らないって言ったじゃん!」なんて事態は、最近とても少なくなったように思える。
先日も出がけに天気予報を見たら、夕方の一部時間だけに雨マークがついていた。そうしたら16時くらいから見事に雲行きが怪しくなってきて、17時くらいにはしっかりと(?)雨が降り出し、そして17時30分ころにはきれいに雨が上がっていた。もう「お見事!」と言っていいほどの的中っぷりだったのだが、いったいどうやったらそういった細かな予報ができるのか不思議でならない。おそらく膨大な観測データをもとに、コンピューターがさまざまなシミュレーションを行なった結果、弾き出されたものだと思うが、一度どんな風に天気予報が決定されているのか、見てみたいものである。
でもいくら天気予報の精度が上がってきているとはいえ、突発的な天候の変化に対応することはなかなか難しい。特にこの季節は雷が発生することも多いので、ライダーはとにかく気をつけてほしいわけである。
以前九州をツーリングしていたときの話だが、快晴のなか走っていると、みるみる空が暗くなり、真上からの大きな雷鳴とともに,バケツどころか風呂桶をひっくり返したかのような雨に見舞われ、一瞬のうちにずぶ濡れになったことがあった。とにかく何だかよく分からないうちに雷雨に遭い、すぐさまもとの天気に戻ったのだが、正直あまりに大きな雷と激しい雨に、生きた心地がしなかったのを覚えている。
まぁバイクはこういった天候の変化も含めて、身体中で自然を体感できるのが醍醐味だと言えるが、そうはいっても水に濡れたくはないし、雷だって怖い。それにこういった自然現象は神に祈ろうが何をしようがおいそれと変えられるものではないので、ライダーはとにかく天気予報を細かくチェックして身を守りつつ、最終的に雨に降られたら、笑ってやり過ごすのが、ライダーの正しい作法なのかもね。