最近(というほど近々の話でもないけど)割り箸ではなく樹脂製の箸を置いている飲食店が増えてきた。食事をすれば必ず一人一組は使う箸。洗って使い回しができるから経済性と環境面にもいいと考えてのことなんだろう。よく見かけるのが断面を五角形にしたモノ。箸というと四角というイメージが強いけど(ボクだけ?)実は縁起物なんかとしてけっこう昔から使われていた形らしい。というのも、五角はゴウカク(合格)、5×2本でトオカク(当確)という日本人らしいゴロ合わせが込められている。またその形からハシを持つ際にはさむ親指、人差し指、中指の間に収まりがいいらしく、六角形や八角形のものもあるみたいだ。そういわれてあらためて五角形の箸を持ってみると、なんとなくしっくりくるような気もする。よくお世話になるオレンジの看板の牛丼屋さんの丼物もかっ込んで食べるのにもなんら支障ないしね。
そんなエコロジーでエコノミーな箸にも不便な点がある。表面がツルツルしているためかラーメンのような麺類がつかみづらいのだ(笑)。せっかくアツアツのスープから救出しフーフー冷ましている間に、麺はするする箸からこぼれ落ちてまた浸ってしまうから、早く口に運ぼうとけっこう気を遣ってしまう。そんなときには割り箸くらいのほどよい抵抗感がある方がやっぱり便利。ラーメン大好き小池さん(古っ!)のようにズルズルすすって食べたい! それが麺類を食べるときの醍醐味だろう。
ただそういう点にも考慮した営業をしているラーメン屋さんもある。たとえば、箸の物をはさむ先の方の部分をザラザラと加工させて使いやすくしたモノを使っているお店だ。これならつけ麺であってもつかめるし、油麺の最後の一本まで食べられた。また、“マイ箸持参で◯◯無料”というサービスをしているお店もあるようだ。マイ箸なら捨てるどころかお店が洗う手間すらも省くことができるし、お客としても自分が使う物を持って行くだけでサービスしてもらえるのだから、まさに一挙両得の策といえる。それを知って遅ればせながらボクもマイ箸ライフを始めようと思った今日このごろ。もちろんエコのためだけどね!
by 白髪じじい2011/8/23 15:20
国産割り箸こそがエコですよ。世界有数の森林国日本の山は手入れできずに荒れ果てています。材木価格が安いから間伐(生育途中で育ちの悪い木を間引くこと)ができないのです。山が荒れれば洪水・土砂崩れ・二酸化炭素吸収等の問題が発生します。もし間伐で伐採した木材が箸として利用されれば少しでも林業の収益性が改善されます。一方で、普通に使われている割り箸は中国産でして、これは山の木をよい木も間引くべき木も含めて丸ごと切って割り箸にしているのではげ山が増加しています。ちょっと割高かも知れませんが国産割り箸を使えば日本・中国双方のエコに役立ちます。 おいらは仕事柄この辺のことを知っているので一応お知らせします。日本が森林国だなんて多分多くの人が知らないでしょうね。国土に占める森林の面積(森林率)は世界トップレベルの北欧と同じ位なんですよ。だから水が豊富で、稲作も発達し、「湯水のごとく使う」なんて言葉があるんでしょうね。いま、これが崩れつつあるのです。山が荒れ果てて・・・。
by KJ2011/8/23 23:47
コメントを送っていただきありがとうございます!
すみません、勉強不足とつたない文章のため誤解を招くような形になってしまいました。
私もいろいろと検索したところ、同じような意見を多く拝見しました。
国内で多く出回っている割り箸は中国産で、間伐でなく伐採してどんどん木を減らしている。さらに日本に運ぶための輸送でもCO2を出してしまっている。一方日本は海外からの輸入木材で国産の木が安い上、出回らないから割り箸の単価が高くなり、消費されることも少ない。間伐されないからCO2をたくさん吸収してくれるはずの若木は育たず、古い木が残り山が荒れてしまう…。
白髪じじいさんのおっしゃる、よくない循環が実際に起こっているんですよね。
こじつけになってしまいますが、バイクも温暖化ガスを排出する乗り物。やっぱり無関心ではいられません。
割り箸と山の間伐に限らず、炭素を循環させる手段を実践していくようにする。3R(reduce,reuse,recycle)などはまさにそれですね。意識して実践していこうと思います。
今回何気なく書いたコラムですが、お返事いただいて少しですが深く考えることができました。
ありがとうございます。勉強させていただきました。
by 白髪じじい2011/8/24 13:44
早速のご返答ありがとうございました。多くの方に環境問題に感心を持っていただければ幸いです。
ところで、白髪じじいは本当に老人です。このたびXR230で30年ぶりにバイク復活。何せ自転車にも20年間乗っていなかったので最初はよろよろ。いきなり立ちごけしてしまいました(泣)。裏道での練習を経てようやくメインストリートデビューしたばかり。まだまだ昔のようには走れませんが、そのうち林道を走れるようになりたいデス。むかし、山間の曲がりくねった道を走っていて、吹き渡る風に同化したような感覚を覚えたことがあります。自分自身が風になって山野を吹き渡っているような感覚と申しましょうか。バイクは体をさらして走るのでもっとも自然に近い乗り物です。峠を攻めるのもよいけれど、時にはゆっくりと走ってみてはどうでしょうか。人間は自然の一部なんだなーと五感で感じられると思います。こんなところからもエコが意識できるかも知れませんね。
最後に、このコーナー、ほのぼのとしていて好きです。何時も見ていますよ。編集部のみなさん、夏ばてしないで頑張ってください。