先日、家族で自然にかこまれた施設に遊びにいき、ちょっとした小川で川遊びに興じた。3歳間近の娘は最初怖がっていたものの、なれるとパンツ一丁で喜々として川のなかを歩き回り、なかなか川から出たがらない。嫁と交代でその相手をしていたのだが、ただ川のなかを歩き回ることが、理由もなく楽しいなんてことを久しぶりに思い出した。
小学生低学年のころは、夏になればよく友達と家の近くを流れる川に裸足で入ってウロウロしたり四つ手網で魚やザリガニを追いかけるのが楽しかった。いわゆる田舎で生まれ育ったボクは周りに自然がたくさん残っていて、川遊び以外にも山にカブトムシやクワガタを捕りに行ったりと、今考えると街中育ちの子どもだったらやりたくても簡単にはできない貴重なことを体験できたのだ。そして、それらは生きていくうえでいろいろと役立ったすばらしい体験であった。
ボクの少年時代から30年以上の月日が経ってしまったので、子ども時代にどういったことを体験するのがいいかは、大幅に変わっているかもしれない(3歳にもなればパソコンで文章をうてるくらいじゃないとこれからの時代は生きていけないかも!?)。ただ、娘のハシャギっぷりや、川底の尖った石を踏んづけて痛がる姿を見ていたら、あらためて子どもにとってまわりに自然の多い環境は必要なのでは?と感じたのだ。まぁ、親のエゴなんだろうけど、自分と同じような体験をして成長してほしいなんて思いも強い。子どもを授かるまでは“子どもの意思を尊重して…”なんて当たり前でしょと思っていたが、いやはやなかなか簡単にはいかないものである(笑)。とはいえ、そういったことで“ウーム…”と悩むのも案外楽しかったりする。そんな楽しみを与えてくれた我が子たちに感謝である。