毎日利用している最寄り駅のホームに、先日から新たに「ホームドア」が設置されていた。「ホームドア」とは、駅のホ−ムと列車の間を仕切る自動開閉式のスライドドアのこと。wikipediaに書いてあったのだが「ホームドア」は和製英語で、正式には「Platform screen door」とか「Automatic platform gate」と言うんだそうで、まぁ日本人にはあまりなじみのない呼び方である。
ココでは個人的に親しみ深い「ホームドア」と呼ばせていただくことにするが、その設置理由は利用客の線路への転落事故を防止する目的…かと思いきや、どちらかというと運転士や車掌、そして駅員の監視作業を軽減してその分人件費を減らしちゃおうぜ、ってのがメインなんだそうである。
とはいいつつも、当然事故防止のために一定の効果があると思われるが、大都市圏でさえもなかなか設置が進まず、あまり目にすることが少ない印象なのは確かである。その理由としてあげられるのは、ドア数やドア位置が異なる車両が混在して発着する駅が多いためで、車両のドア位置と開閉位置を合わせる必要のあるホームドアは、設置場所が決められないのである。またそもそもホームが狭く物理的に設置場所を確保できない駅が多いのも障壁になっているそうで、国土交通省は今年度以降、新たに285駅を整備中だと発表しているが、全体の駅数(約9,500駅)からすると微々たるもの。また利用客10万人以上の駅から設置する方針も打ち出しているものの、そもそも利用客数より事故件数を優先して設置した方がいいだろ、なんていう突っ込みが入ったりするなど、とにかく一筋縄ではいかない印象なのである。
個人的にはホームドア設置はもちろん大歓迎で、特にホームで子どもを見かけると、何かの拍子で落っこちてしまいやしないかとけっこうヒヤヒヤするものである。また終電間際のホームなどで、酔っぱらいがホームの際をフラフラ歩いていたりすると、一人で勝手にドキドキしてしまうのだ。もちろんあまりに危なそうな場合は、声をかけたりすることもあるが、実際そういった不慮の事故も多いらしいので、事故防止の観点から言って、ホームドアはいち早く設置して欲しいと切に願うわけである。
ちなみに編集部の最寄り駅である「大門駅」のホームドアは10月下旬から運用開始なんだそうで、今はまだドアが開けっ放しの状態なのだが、それでもわりと安心感がある。運用開始までに早くも落書きとかされそうな勢いだが、あのドアが動くのが今から楽しみである。