ちょっと前、TVで日本と海外のパソコン社会の違いについて放送していた。印象に残っているのが“ハッカー”について。ハッカーというと、たぶん日本人なら―パソコンを使いネット通信から他人のパソコンにアクセスして悪事を働く人たち―とイメージする人が多いだろう。アメリカでは、もちろんそういった“悪玉ハッカー”もいるけど、その高い技術をいい方向に使おうとする、いわゆる“善玉ハッカー”の存在が社会的に認められていて、職業にしている人もいるんだとか。
日本にもそういった高い技術を持つ人たちがいる。紹介されていたのは日本人の高校生。彼は日本中の若者でも60人しか参加できないセミナーの研修生に加わるほどの人で、プロフェッショナルである大人たちも彼の知識の高さを称賛していた。アメリカのパソコン社会が認知されているのに対し、まだまだハッカーという存在自体がタブーとされているような日本。彼はインタビュアーの質問に対し、アメリカへのあこがれと日本社会を変えていきたいと、力強く答えていたのが印象的だった。
変わって実体験のエピソードを少し。ホンダが主催する「エコマイレッジチャレンジ」というのをご存知だろうか。レースというとスピードを争うのが一般的。しかしこのレースのおもしろいところはスピードではなく燃費を競うというもの。実はタンスタ編集部でも6年前の企画をきっかけに毎年欠かさず参加していて、つい先日もその大会が開催された。
この大会はいくつかのクラスに分かれ、参加する年齢層やレベルが異なる。ボクらのような社会人が参加するクラスもあれば、中学生用のクラスも設定されている。会場であるツインリンクもてぎのピットエリアには参加校やチームのテントがたくさん張り出し、さながら学園祭のような活気。もちろんみんなが真剣に取り組んでいる雰囲気は近くを通るだけでもひしひしと伝わってきて、エンジンをかけて調子をうかがったり各部の最終チェックを行なっていたり、忙しそう。これだけ多くの若い人たちがなにかひとつのことに真剣に取り組んでいるというのがすごくうれしかった。
まあ、何が言いたいかというと目標を持って頑張っている人たちの目には強い意思が感じられるとこと。とくに最近は若い世代たちに対する悲観的なニュースを耳にすることが心なしか多くなっていることもあって、この2つ話題は本当にうれしかったのだ。本気でがんばっている彼らの目を見ていると、決して暗いことばかりではないなと思ったしだい。若者たちよ! 持てるエネルギーを吐き出し、青春を謳歌せよ!! ボクも負けずにがんばるぜ!!!
あ、そうそう今回のタンスタエコ耐参戦記は今月24日発売の最新号に載っていますので、ぜひチェックしてみて下さい。驚愕(?)の結果となっていますよ(笑)