自転車のススム道

去年自転車の走行が問題視されて、今年はより取り締まりが強化されるだろうと予想されている。自転車は本来、道路交通法で“軽車両”に位置づけられている。免許は要らなくても自動車と同様に交通標識などいろいろなルールがあるし、それを守らないと罰金や懲役も科せられることがある。

…なんて自覚して自転車に乗っている人は日本中にどれだけいるのだろうか? こういう自分も例外ではなく、学生のころ、田舎から東京に出てきて自転車通学をしている時、道行くおじさんに「ここは自転車で走っちゃいけない道だぞ!」と怒鳴られたものの、意味がわからずきょとん? としたことがある。それから何年もして、たしか免許を取ったくらいのころだと思うが、歩道は「自転車通行可」の標識がないと基本的に(このあいまいな部分が判断に迷うが…)車道を走らなくてはいけないことになっていると知り、ああ、あのときのおじさんは正しかったんだとわかった。農道が広くなったような道の多かった当時の田舎では信じられないような事実であった。そもそも、過去を振り返ってみても、自転車に関する交通指導をそこまでつっこんで受けた記憶がない。スピードの出る自転車が多くなり、スピードを出す人が多くなり、マナーの悪さやルールを無視するケースが多いと言われている今、昔と同じような自転車の安全教育では、時代にまったく適していないように思うのだが、最近はもっと強化されて徹底しているのだろうか?…うーん、あやしいところである。

今後、自転車通行可の歩道が減らされるそうだし、いよいよ「自転車は車道」という意識が必要な時代になってきたのかもしれない。自転車道や自転車レーンの設置もいろいろ検討されているようだが、近所で確認できている自転車専用道路部分はただの一箇所だけである。今後増やされるかもしれないけど、それほど簡単に増やせるものだとは(道路幅など考えると)到底思えない。速い自転車以外の、フラフラと運転のおぼつかない自転車も今後車道で多く見かけると予想すると、ライダーやドライバーは今まで以上に注意が必要となってくるだろう。自転車乗る側も…いや〜正直おっかなくて乗れないなぁ…車道は。自分は乗るの、やめちゃうかも〜(汗)。

チャンカメ

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チャンカメ

タンスタ創刊号の〆切間際に入社した古株女子だが貫禄はまるでナシ。かわいい=へんなものについつい手が伸び、デスク周りは癒やし(?)小物だらけ、少々アク抜きの必要な40代。イラスト担当。愛車は現在Z250。乗るたびに ”最近のバイクはすごいな〜” と可愛さ倍増中☆

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