休日に子供を連れて、映画を観てきました。『マジックツリーハウス』というアニメです。やっぱり劇場で観るのはいいですね。迫力が違います。子供向けのアニメでしたが、大人が観てもそれなりに楽しめるものでした。
…で、今回書きたいのはですね。この映画、北川景子が声優を務めていることでも有名です。あの北川景子ですよ、女優の。ドラマやらCMやら、いろいろ活躍してる北川景子です。彼女が、主人公の男の子の役をやっているんですが…。
まーこれが!「うまい!」のですよ。あまりにも予想外なので思わず笑ってしまうくらい。何度言われても、北川景子の声だとは思えないんです。ちゃんと男の子の声に聞こえるし、その子の性格が伝わってくるしゃべり方ができてるし。
アニメや洋画の吹き替えに声優ではなく俳優が起用されることはときどきありますが、正直なところ、残念な仕上がりになることが多いですよね。演技が、「とある野菜」のようだったり、声色に特徴がありすぎて、その俳優の顔しか浮かんでこなかったり…。やっぱり、声だけで演技するっていうのは特殊技能なんだな…なんてことを、しみじみ感じたりするものです。
でも、今回の北川景子に関しては驚きましたね。「こんな器用な人だったのか」と…。さすがに、「本職の声優さんと比べても遜色ない」とまで言っていいのかどうかはわかりませんが、それに近いところには十分に達していると思います。まったく違和感なくストーリーに集中できましたし、映画が終わって、スタッフのスクロールを眺めるころにようやく「そういえば北川景子だったのか!」と感じるくらい。おそらく、今回の仕事を受けるうえで相当に努力したんでしょうね…。
こういう器用な人を見ると、凡人はついつい「多才な人っているんだよなぁ…」なんて言ってしまうんですが、当然ながら、その影には相当な努力があったと思います。「才能」という言葉だけで片付けてしまうと、もしかしたら本人にとっては、不本意かもしれません。実は今まで、あまり注目していた女優さんではなかったのですが、なんか今回の映画で、見る目が変わってしまいました。実は、かなり仕事にストイックな人なのではないだろうか…なんて。これからもがんばってほしいなぁと思いました。(ものすごく直球ストレートなオチですいません)