ここ数年ずっと参加し続けていたので、ボクの中ですっかり年中行事となりつつあるフルマラソン。参加しているのは毎年1月の最終日曜日に開催される茨城県ひたちなか市の勝田全国マラソン大会で、その常連であった元・編酋長に誘われたことがそもそものきっかけである。
今年で3回目となったけどタイムは一向に縮まらず、結局6時間半もかかってしまった。練習していないのだから当たり前なのだけど、やっぱり回数を重ねていくと目に見えるカタチが欲しくなるもの。それでもここで走って感じるのは、すごく走りやすいってこと。もう60回も行なわれているこの地域では、大会スタッフのみならず、ひたちなか市の地元の人たちもスタッフのような献身的で熱いサポートをしてくれる。沿道では家族連れで小さな子どもたちも声いっぱいに応援してくれたり、ドリンクやお菓子をたくさん用意してくれていたりと、ランナーを手厚くもてなしてくれるのだ。しかも、レース終盤になっても。孤独や疲労と戦っているランナーにとって、沿道にいる人たちのサポートがどんなに心強く感じることか! 42.195kmという道のりを1度でも体験したことがあればどれだけツラいことかわかってもらえるだろう。もう3度目となると見覚えのある顔もあって(向こうは知りもしないだろうけど)、精神的にもガードがゆるくなっているからついつい涙腺にきてしまう。
近年のマラソンブームでもともと増加傾向だったけど、第60回という記念すべき今大会は昨年を上回る1万3,000人が参加したそうだ。前会の開催後あの大地震が起こり、それから初めて迎える大会とあって例年以上に地元の人たちの注目も高かった気がする。ボクの勝手な思い込みかもしれないけど今年はランナーたちも、地元の人たちもこの大会への意気込みが強かったと思うんだよね。
たくさんの人の温かさに触れられるマラソンの町。だからボクもツラいとわかっていながらもこの大会には出場するのかも。来年はどうにか目に見えるカタチ、5時間台で走れたらもっと楽しいだろうな。そのためにはやっぱ練習するしかないよね…。