部屋探しが好きである。正確に言うと部屋探しが好きというよりは、引っ越しが好きなのだが、引っ越しはお金がかかるうえに労力が半端なくかかるので、それほど無邪気にできるわけでもない。しかしながら、物件を探すだけならお金はかからないし、図面や写真を見比べながらあーでもないこーでもないといろいろ思案するだけでも、けっこう楽しかったりするわけである。
なので不動産系のサイトはよくチェックするのだが、しょせんサイトに載っているものは残り物である。残り物というと語弊はあるが、たいていの場合、いい物件はネットに載る前に埋まってしまうことも多く、載ったとしてもすぐ無くなってしまうからだ。
なので部屋探しは基本的に不動産屋の窓口で行なったほうが無難である。しかもいい物件は解約申請が出てすぐに決まってしまうこともよくあるそうなので、いい部屋を探したいなら、こまめに不動産屋に連絡をとり、こちらの条件に合うものが出たら教えてもらうのが一番確実で手っ取り早い。
また、ちょうど今の時期は、人がよく動くハイシーズンであり、家賃は比較的強気である。必然的に交渉の余地はあまりないのだが、逆に多くの物件が表に出てくる時期でもあるので選択の幅は非常に広い。またいい物件にめぐり合う可能性も大きいので、ひとつ逃したとしても、すぐまた次が見つかるなど、探しやすいことも確かである。ただ、物件の流れが非常に早く、午前中に見た物件が午後には無くなっているなんてこともよくあるので、この時期に関しては、ちょっとでも気に入った物件があったら、すぐに交渉に入ったほうが懸命だったりする。
ちなみにこのあいだ、冷やかし半分で入った不動産屋で聞いた話だが、今が部屋探しのピークなら、一年で最も動きの少ない時期は7〜8月なんだそうである。出回っている物件数が一番少ないのがこの2ヶ月なんだそうだが、そのかわりこの時期に部屋が埋まっていない大家さんはかなり弱っている(?)らしいので、けっこう交渉が通りやすいんだそうである。
まぁ時期によって探しやすさの違いがあるものの、そういった交渉も含めて部屋探しは楽しいわけで、個人的にはできることなら1年ぐらいのサイクルで引っ越してもいいぐらいだと思っている。とはいっても、さすがにそれは現実的ではないので、妄想で気を紛らわせている次第だが、ゆくゆくは今ハヤリのノマド生活にもあこがれるボクである。まぁ言うほど簡単なことではないでしょうが、くれぐれも引っ越し貧乏にだけはならないよう気を付けます。