何がって、新東名。正式には第2東名自動車道路が4月14日に、部分的にではあるが御殿場-三ヶ日間の162km区間が開通する。ここ10年数年、東名を通るたびに「つながります! 新東名 横浜-名古屋」の看板を見させ続けられた反動か、「やっとできたんだねぇ」と、関係者でもないのだが、なんだかうれしくなってしまうから不思議なものだ。
だが、この新東名。新聞なんかをみていると、「バブル期の遺産」とか「無駄」なんて言葉を見出しに掲げられているのをよく見かける。「いつまでそんなもの作ってるの? さっさと計画を見直せよ!」なんて声まで聞こえてきそうなほど語気も強いものだ。
この新東名そんなに悪いモノなんだろうか? なんだかいつ走っても混んでいる印象のある東名高速が、御殿場-三ヶ日とはいえ部分的にでも複線化すれば混雑が緩和するだろうなんてことは、素人の僕でもわかる(そりゃ、合流部は混むだろうけどさ…)。それに、最大の傾斜が現在の東名の5%に対し、2%(1m進むと2cmの高低差)とこう配が少なく、Rも最小で3000mと非常にカーブもゆるやか(東名は最小で300m)。走りやすい道は、当然、事故も起きにくいもの。我々、利用者はもうそれだけでうれしいものではなかろうか? しかも、新清水パーキングには、バイクウエアでおなじみのクシタニの店舗やヘルメット類に使うロッカー、車両の展示なども行なわれるというからそちらも楽しみ。この「ライダー向け」の流れがもっと大事になれば、バイクのためのパーキングなんてものが初めて誕生するかもしれない。新東名完成。僕らバイク乗りだけでも、この落成を素直に喜びたいところだ。