今後バイクはもっと安くなる?

行ってきましたCRF250L試乗会。いやぁ、出る出ると噂され続けて早数年。ホンダとしては、しばらくぶりのフルサイズ250ccオフロードです。まぁ、詳しい試乗記などはタンスタ本誌でご覧いただくとして、ここではそその驚くべき価格のお話。なんとこのバイク税込みで44万9,400円とものスゴく安い! CBR250Rのときも驚いたけど、値段に対する衝撃はそれ以上かな。車両を目にしても、「ここでコストダウンしたのね」なんていう、明らかな場所が見付からない。そのうえ上級車両に搭載されるアルミスイングアーム(素材もコストも高い!)、倒立フォーク(ハイスペックで高剛性!)もついてこのお値段! イヤハヤすごいと思います。フツーに売ったら(どんな表現だ?)、倒立フォークが入っているだけで50万円はするだろうし、アルミスイングまで付けたらねぇ…。60万円といわれても、まぁチョット高いけどそんなもんかな? ヤマハのWRが70万円以上だしね、なんて思える価格なのである。

なぜ、こんなに安いのか? もちろん聞いてきました。その秘密は製造工程と開発にあるらしい。つまり、営業サイドから出てきた「45万円以下で、倒立フォークとアルミスイングアームの付いたオフ車が欲しい!」という無理難題を、なんとか開発部門と製造部門が「バカ言うな!」とケンケンガクガクの議論をしながらもクリアしたというワケ。もちろん、妥協産物として作った「安かろう悪かろう」はなく、何とか製造工程や開発の工夫で、いい物を安くできないかということを徹底的に追求。具体的にいえば「組み上げる場所がタイならパーツも原材料も現地で調達した方が日本から運ぶより安い」といった地道なコストダウンの積み重ねだ。今後、ホンダからはCRF250Lのような安くていいものがどんどん出てくるだろうし、そうなれば他のメーカーも同じように「安くていいもの」を作らざるをえないだろう。僕らユーザー、とくに初心者にとってはとてもいい時代がやってきそうである。

 

あ、ちなみにこのバイク5月14日の発売です!

やたぐわぁ

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やたぐわぁ

本名/谷田貝 洋暁。「なるようになるさ」と万事、右から左へと受け流し、悠々自適、お気楽な人生を願うも、世の中はそう甘くない。実際は来る者は拒めず、去る者は追えずの消極的野心家。何事にも楽しみを見いだせるのがウリ(長所なのか? コレ)だが、そのわりに慌てていることが多い。自分自身が怒ることに一番嫌悪感を感じ、人生の大半を笑って過ごすことに成功している、迷える本誌編集長の44歳。

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