ここ数年、休日の行き先に困るとよく行くのがプラネタリウムである。ボクの中でのプラネタリウムの存在はその程度のモノなのだが、そんなことを言いつつも、行ってみるといつも予想外の感動があって、なかなか侮れない施設だったりするのである。
プラネタリウムはそれこそピンからキリまであって、有名商業施設内にある入場料1,000円以上のセレブなところもあれば、自治体が運営している“○○市宇宙博物館”的なところにあるモノまでさまざまである。
セレブな方のプラネタリウムは、さすがに高いだけのことはあり、座席は豪華で、プログラムも凝った作りになっているのだが、迫力や映像美重視のモノがメインであり、何だか単にドーム型の劇場で映画を見せられているような、アミューズメント的側面をもつ施設が多かったりする。
逆に自治体が運営しているようなプラネタリウムはというと、見た目が地味で、設備も年期が感じられるところが多いのだが、その反面、内容は本格的でとにかく安い。プログラムはというと、季節に合わせて趣向を凝らしたモノが用意されており、解説員さんが生で解説をしてくれるところがポイントである。すべての施設がそうではないと思うが、生での解説は収録された映像とは違い、人間的な暖かみがあってとてもリラックスすることができる。もちろん解説員さんの中にもうまい・ヘタはあるのだが、そこらへんも含めてその施設の思い出となったりするし、とにかく耳に優しいのはプラネタリウムにとってとてもいいポイントだと思うわけである。
ちなみにこのあいだ行ったプラネタリウムでは、「星空散歩」と題して、今の時期に見える星座の解説を堪能した。メジャーな北斗七星の解説に始まり、春の大曲線、そして記憶に新しい金環日食の解説など、なかなか興味深い内容だったのだが、解説員さんの深夜ラジオのごとく優しい語り口と、美しいアコースティックギターの調べにすっかりやられ、実は後半部分はほとんど覚えてなかったりする(苦笑)。
ちまたでは宙(そら)ガールとか注目されてるし、先日の金環日食に続き、来月にも天体イベントがあるそうなので、これからまだまだ宇宙モノの話題は尽きないだろう。おそらくこの手の施設は、調べれば必ず近所にあるはずなので、ぜひ今度の休みにでも足を運んでみることをオススメします。