ここ最近、晩酌といったらもっぱら発泡酒のボクですが、あれですね。もう最近の発泡酒は「ほぼビール」だとボクは思っています。銘柄を言うのは宣伝になってしまうので伏せますが(そんな大人物じゃないだろ)、とある銘柄はボクにとってビールと同じです。違いがわかりません。ビール党の人からは笑われてしまうかもしれませんが…でもね、「安い酒で気軽に酔っぱらいたい」ということもあるじゃないですか。そういうときに、やっぱり発泡酒ってアリだと思うんです。
一般的に言えば「本物」とか「本格的」っていう言葉は善ですよね。そうでないものは悪というか、少なくとも善なイメージがないのが普通です。でも…。「そういうのが欲しいときもあるじゃん…」とボクは思ってしまいます。ボクの敬愛する漫画家・エッセイストの東海林さだおさんも「だいたいビールなんて、ノドの奥に放り込んで飲むものでしょう。冷たくてベフッとなって、酔えればいいのっ! なまじ味わったりするからいけないのっ!」と書いてたりするのですが、ボクもそんな風に思います。
似たような話としては、ラーメンもそうですね。なんだかもう最近は「一億総ラーメン通」みたいな雰囲気で、街中にあるラーメン屋もみんな何かしら「こだわり系」です。スープがすごい麺がすごいと、こだわり系キャッチコピーのオンパレード。もちろんね、そういうラーメンもおいしいと思うんですが…。人間、いつもいつもそんな本格気分じゃないじゃないですか。ボク、たまに安くてこだわりのないラーメンが食べたくなるときがあるんですよ。業務用のしょうゆ味スープに普通の麺、普通のメンマにチャーシュー、みたいなやつ。でも最近、そういう気軽なラーメンを出すお店って、なかなかないんですよね…。本末転倒なようですが。
「本格」っていうのはもちろんすばらしいことだと思いますが、そればっかりになっちゃうのもつまらない。…と、ボクみたいな庶民は思ってしまうわけです。