現在、午前9時3分。バスの中でこのコラムを書いている。というのもこれからオートバイ雑誌各誌の編集者を集めたツーリングに向かうのだが、その道中の時間を使って一つ仕事を終わらせようと考えたワケだ。そんなこんなで携帯電話と、小型キーボードを使ってしこしこ文章を打ち込んでいるのだが、なかなかどうして、バスの中というものはどうも仕事がはかどらない。というのもバスの振動が意外に多くてタイプミスを連発している。しかも、あと「○分で目的地に到着します」なんて言われてしまうと、気ばかりが焦ってしまって仕方がない。昨日のうちに終わらせておけば隣りに座っているマンボ編集長のように、船を漕ぐこともできたのだが、昨日は昨日で姉妹誌『風まかせ』の原稿で悲鳴をあげていたから仕方がない。
移動するバスの中での原稿書き。なんだかはたから見ればバリバリ仕事をこなすビジネスマンみたいでカッコいいなんて思ったこともあったが、実際その立場になってみれば、単に仕事を終わらせられないダメ編集者の姿であると気付く。あぁ、もうすぐ目的地に着いてしまう。焦るばかりで進まない筆。キーボードまでいうことをきかなくなっているのはなぜだろう。バスの車窓からは八ケ岳がキレイな稜線を…なんて書こうと思ったら曇ってた。ダメ編集者の心休まらない日々は続く。仕事ができるようになりてぇ。