最近、編集部の近所を散歩しながら気になっているのが、以前編集長も触れていた、先っぽが曲がってしまった東京タワーである。曲がってしまった原因は言わずもがな、先の東日本大震災の影響なのだが、現在これが絶賛修理中となっているのである。
先っぽが曲がってしまったことをニュースで知ったときは、「あんな高いところにあるものなんて直せるわけないだろ」なんて思っていたのだが、よくよく考えてみれば、もともと人が付けたものなんだから、直せて当然なわけである。現在では、先っぽよりややの下の部分に、さながらカマキリの卵のように足場が組まれ、垂れ下がったワイヤーで資財を運んだり、実際に人が上って作業したりと、着々と工事が進んでいるようである。→実際の映像
ちなみに先っぽの曲がった部分というのは、テレビのアナログ放送用のアンテナだそうで、現在行なっている工事は、それら曲がった部分をはじめとする、今後使用しない放送設備の撤去や既存のデジタル放送設備の移設、それと地上270m以上の部分の耐震補強がメインとのことである。超高所での作業であることや、放送設備のスカイツリーへの移設のタイミングの関係で、工期は3年もかかるそうだが、東京のシンボルとしていつまでもその雄姿を眺めていられるよう、無事工事が終わることを切に願うばかりである。
開業から50年以上経ち、今後は予備放送塔としての役割が強くなるんだそうだが、老朽化の度合いによっては今後取り壊される可能性もゼロではないそうで、諸行無常とはまさにこのことである。今後は観光地以外の活用として、どんな役割が与えられていくのか興味深いが、怪獣に壊される役目はやっぱり東京タワーがお似合いなのかなぁと思ってみたり。