近ごろはカメラや動画編集ソフトが充実したことで
誰でもカンタンに動画が作れるようになりました
ライダーたちもそこに目を付けたのでしょう
動画サイトを見てみると
現在のツーリング動画の多さは
10年前と比較になりません
単なる好みなのですが
ボクがおもしろいと感じる動画は…
・バイクの走行シーンがあまり登場しない
・人物がよく登場する(顔は隠しててもOK)
・テキスト読み上げソフトを使っている
・BGMのチョイスがよい
こんな感じです
とくに一番上が重要なんじゃないでしょうか
バイクの走行シーンはツーリング動画の花形なのですが
そのシーンばかりがヘルメットマウントの視点でダラーっと流れる…
そんな動画を見て楽しめるのは投稿者本人と、
そこを走ったことがある人だけのような気がするのです
「あぁ、あそこ走ったなぁ、なつかしいなぁ」って感じで
たとえば
微妙な関係の知り合いから
彼らの結婚式の動画CDが贈られてきたりするじゃないですか
あれを見たときの感覚に似ています
本人たちにとっては最高の動画でも
見る側によってはそうじゃないこともあるんですね
あと付け加えると
ツーリング動画には、それを見た視聴者に
「僕もそこにツーリング行きたい!」と感じさせる力があります
だからこそダラーっと全部見せちゃダメ!
全部見せて、視聴者から楽しみを奪ってはいけないんです
そんなことよりも
走行シーンは要点だけ押さえてムダなシーンはカット
その分いろんな人物(投稿者含む)にフォーカスしたり
カメラの視点を変えてみたりした方がいいと思います
少なくともボクの目にはソッチの方が楽しそうに写ります
実はコレ、自身の体験でもあります
10年前のボクはツーリングに出かけては
ハンドルマウント視点の走行シーンを延々と収録し
大した編集もせずにメリハリのない動画を作っていました
そのツーリングに同行したライダーからは好評だったのですが
あくまで『思い出の品』レベル
内輪ウケするだけの作品でしかありませんでした
加えて自分の声で解説を入れていたのですが
これがとにかくダメっ…
声優さんのような美声ならともかく
素人のボクが活舌の悪い声で延々としゃべっているおぞましさ!
しゃべりに自信がない人は
テキスト読み上げソフトを使った方がいいでしょう…
あとはシーンに合ったBGMとイラストですね
これらをセンスよく散りばめることで
ツーリング動画はおもしろくなると思います
ボクにはできませんでしたが…
そんなボクのもとに
ある方が日本一周ツーリングを動画にまとめた
ニコニコ動画のURLを送ってくれました
次号(188号)タンスタの連載企画『僕らはバイクで旅をする』に
登場する旅人さんなんですが、この動画がスゴくおもしろい
ボクができなかったことをすべてやっている感じで
すっかり見入ってしまいました
しかも日本一周に挑戦する前の
免許取得の動画なんかもあって見応え十分
まずはタンスタを読んでほしいです
動画の視聴方法もそこに記載していますので
記事を読んだあとにぜひアクセスしてみてください
その方が何倍も楽しめると思います
実はこちらの動画、まだ完結しておらず
シリーズ化されて続編が順次アップされています
「ボクにも彼のような才能とセンスがあれば
今ごろネットの有名人になれてたかもなぁ…」
なんて考えながら、
ボクは今日も彼の次の配信を心待ちにしているのです