8月6日

なんと8月6日にコラムの順番が回ってきましたか…。う〜む、とても難しいのですが、やはりこの日ですから「67年前のこと」について、何かを書くしかないですよね…。「とても書くのが難しいことだし、できればお気楽でおバカな話題で逃げたい。けれど、書くしかないのだろうなぁ…」と逡巡しつつ、書くことにします。

そういえば何日か前に、トルーマン元大統領のお孫さんが来日して、広島市の平和記念公園で献花を行なったというニュースがありましたね。「二度とこのような悲しいことが起きないよう貢献したい」とコメントしたそうです。アメリカの一般的な意見としては「原爆投下は戦争を早く終結させるために必要だった」というのが主流だと聞きますから、わざわざ来日して献花をするというのは相当の勇気が必要だったことでしょう。なんだか、非難の気持ちを感謝でくるんだような、言いようのない気持ちでいっぱいになりました。

戦争についてはさまざまな意見がありますし、100人いたら100とおりの意見になるのは当然だと思います。「どれが正しい見解なのか」を決めようとするのは、不毛というものでしょう。ただボクが、この時代のことを考える上で大事にしたいなぁと思っているのは「かつての時代と現代はつながってる」ということ。戦争の時代を生き抜いたのはボクらの祖父、曾祖父たちであり、ボクらは非常に近いところで血がつながっている…。つまり「現代に生きるボクらだって変わらないんだ」ということでしょうか。「自分とは関係のない人々」の時代なんてものはないし、戦前の日本にだってすばらしいところはたくさんあっただろうと思う。ただひたすら「悪の時代だった」というのは、違うのではないかなぁとボクは思います。

「繰り返さないこと」とか「恒久平和」というものが、もっとも強く追い求めるべき目標なのは疑いようのないところです。しかし、この目標を達成するための完璧なシステムを、残念ながらまだ人類は発明できていません。タイムマシンや永久機関などと同様、有史以来の人類がずっと夢見ながら、いまだ手に入れることができていないものです。悲しいけれど現段階の人類は、「これが効果的ではないだろうか」という対症療法のようなアプローチを選択していくしかない。何も選択をしなければ、それはそれで状況は悪化していく。しかし選択を誤れば、やはり状況は悪化する。悲しいかなそれが、現代なのだとボクは思います。

「繰り返さない」ためには、どんな選択をしていけばいいのでしょう。

マンボサイトー

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マンボサイトー

「マンボ」というニックネームはマンボウ似であることから名付けられ、当初はかなり嫌がっていたものの、最近ではそれほど気にならなくなってきた。ビッグバイクよりも中小排気量 の方が好き、人気車種よりもマイナー車の方が好き、というあまのじゃくな性格の持ち主でもある。

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